甲子園で首位固め！

今日から中日・巨人6連戦雨も心配だけど決めにいきます！
「六甲おろし」大合唱！！！

頼れるアニキ　同点弾に勝ち越し口火も
2007年9月14日（金） 7時3分　スポーツニッポン


＜広・神＞５回表無死、金本は左越えに２９号同点ソロホーマーを放ち和田コーチ（左）とハイタッチ


　【阪神５―３広島】ここ一番で阪神を窮地から救ったのは、頼れるアニキの一発だった。金本だ。１点を追う５回、高橋の１４３キロ直球を左翼に運ぶ２９号ソロ。２試合連発アーチが値千金の同点弾となり「うまく（打球を）押し込むことができてよかった。そらまあ、打たんよりは打った方が気分はええよ」。その一発が一気に試合の流れを引き寄せた。

　破竹の１０連勝が止まった途端、苦手の広島に連敗。そんな嫌なムードを金本が変えた。６回無死一、二塁の場面では、じっくりボールを見て四球。前の打席での一発の次は“つなぎ”の姿勢を見せ、ここから連続押し出し四球で幸運な２点が転がり込んできた。さらに、無死満塁から矢野が２点左前打。「１点でも取らないと流れが向こうにいくから」。ナインの誰もが風向きが変わったことを自覚していた。

　「どんな形でも勝たないとな」。こうなれば負けられない。岡田監督もがむしゃらな采配で白星をたぐり寄せた。５回１死満塁で先発・杉山に打順が回ると、早々と代打に桜井を起用。４回まで３安打１失点と好投の先発投手を降板させる采配に「杉山はよかったし、４、５月なら代打は出さん。でも、９月は代打よ。勝って甲子園に帰らんとな」。胸突き八丁、ここがシーズンの勝負どころ。指揮官は５番起用の浜中にも６回に代打を送った。積極的な早めの仕掛けで勝利をもぎ取った。

　いよいよ１４日からは中日、巨人と６連戦。帰りのバスに乗り込む間際、金本は「いよいよですな」と問わず語りにつぶやいた。自身の２０００安打までも残り１８試合で２６本。チームは中日戦の初戦から連勝すれば、リーグ優勝マジック「１３」が点灯する。佳境の秋。勝負はいよいよクライマックスだ。

[9月14日 7時3分 更新 ]