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ゆずり葉の木の下に立つとき

2016年08月30日 23:52

恩を返したい人が見つからないとき、あなたならどうしますか?
以下をどうぞ♪


私の知人、Yさん(女性)の父親が、亡くなったときのことです。
母親から、「財産の管理はあなたに任せるから」と言われ、全財産貯金通帳印鑑など)を預かったYさんは、不注意にも、全財産をどこかに置き忘れてしまいました。
後日、警察に届出があって、通帳も、印鑑も、無事、手元に戻ってきました。
Yさんはお礼をしようと思い、警察で拾い主の連絡先を尋ねたのですが、教えてくれません。
どうして教えてくれないのか理由を聞くと、「それが、拾い主の意向である」ことがわかりました。
拾い主は、警察官に「私の名前も、住所も、落とし主さんには知らせないでください。気を使わせてしまいますから。私は、お礼がほしくて届けたわけではありません」と伝えたそうです。
Yさんが「そういうわけにはいきません。大事なものを届けてくださったのですから、お礼がしたいです」ともう一度お願いをすると、警察官は、こう言いました。
「人から優しくされたことを、今度はあなたが、他の人に返していけば、いいのではありませんか?」
見返りを求めず、恩を売らなかった拾い主の善意と、「恩送り」の大切さを教えてくれた警察官のひと言に、Yさんは「心が救われた気がした」といいます。

1秒で「気がきく人」がうまくいく
松澤萬紀著
ダイヤモンド社より


明治生まれの詩人:河井酔茗作の「ゆずり葉」という詩を紹介致します。

子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り変わってふるい葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちゆずって・・・。
子供たちよ。
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです。
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。
かがやける大都会
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受け取るのです。
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど・・・。
世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
一生懸命に造っています。
今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます。
そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見る時が来るでしょう。

もう一度ゆずり葉の木の下に立つときは、自分が与えてもらう側から、与える側になったときでしょう。
そのときにならないと気づかないことがあります。
でもひとつだけ言えるとしたら、「恩を感じる」ことは出来ます。
受けた恩を感じ、返し、送る。
そういう人を、世間も神様も放っておかないでしょう♪

このデジログへのコメント

  • ちょい悪親爺 2016年08月31日 02:57

    そうか、私は何一つできませんがたった一つだけ続けます。

    私にできるたった一つのことを。

  • なな♪ 2016年09月04日 22:25

    シルバーさん:一つのことでも続けていけることは凄いと思います(*^^*)

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