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成程話:出社時間は仕事への姿勢を端的に表す

2016年08月17日 23:42

田中和彦氏の心に響く言葉


あなたは、会社の始業時間の何分前に出社していますか?
9時が始業時間だとして、8時59分にギリギリ駆け込むようでは、高い評価は得られません。
その時点で、すでに大勢の人たちが出社しているなら、みんなは口には出さないものの、心の中では、「あいつは仕事に臨む姿勢がなっていない」と思うに決まっています。
誰だって、朝起きするのはつらいものです。
それを「エイ、ヤァ」で起床して、出社してきているわけです。
そんな中でギリギリだったり遅刻するようでは、周りから白い目で見られても仕方ありません。
私が新入社員のときに、となりの課に一つ上の先輩でどんなときでも自分より早く出社している人がいました。
朝早くから、すでに仕事にとりかかっているのです。
「一体、何時に来ているんだろうか?」と思い、私が翌日いつもより10分早く出社したところ、すでに先輩は働いていました。
その次の日はさらに10分、と毎日10分ずつ早く出社してみて、やっとわかったのは2週間目になってからのことでした。
その先輩は、始業時間の1時間半前に出社していたのです。
これにはもうかなわないと思いました。
そして、そのフロアの誰もが自分と同じように先輩に一目置いていたこともわかってきました。
その先輩は、同期の中で最初にチームリーダー職にトップ昇格したのですが、誰もが納得するものでした。
出社時間は、その人の仕事に対する姿勢を端的に表すものです。
仕事の本質とは関係ないと反論する人もいるかもしれませんが、周囲への見え方として影響力の大きいものには違いありません。
とくに会社の飲み会の翌日など、他の人が遅刻しそうなときこそ早く出社してください。
遅刻・欠勤すれば周囲の日から、「二日酔いでさぼったに違いない」と勘繰られてしまいます。
たとえ本当に体調が悪い場合でも、速く出社した上で、体調不良で相対したほうがいいくらいに考えてください。
人は、自分よりも早く来ている人に対しては、尊敬や感心の念を抱き、自分よりも遅く来ている人に対しては、不満を感じ、下に見てしまうという傾向があります。
「頑張っているなあ」と思われた人と、「ダメだなあ」と思われた人では、同じ質の仕事をしても、差があるように受け取られてしまいます。
人の評価というものは、そういうものなのです。
上梓の出社時間の5分前か5分後か、たった10分の差かもしれませんが、これが毎日続いているとしたら、あなたの印象は180度違うものになります。
10分の差で上司からの見られ方が変わるのなら、そして、それが多少なりとも評価に影響するのなら、朝の「エイ、ヤア」にも気合が入ろうというものです。

《出社時間は仕事への姿勢を端的に表す》

出世する人、しない人の1ミリの差』きこ書房


「時間だけは神様が平等に与えて下さった。
これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、
うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ」
本田宗一郎氏の言葉です。

出社時間に限らず、人と約束した時間に、5分前に着くか、5分遅れていくのかでは大きな違いがあります。
男女、年齢、経験に関係なく人に平等に与えられたものが時間。
人生は、その時間をどう使うかで決まる。
そして、そこに余裕が生まれる。
「出社時間は仕事への姿勢を端的に表す」
遅くとも、約束の時間の5分前到着を心がけたい(仕事は遅延とかなければ10分前くらいにはいますが)。

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