- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「最愛の子」レビュー☆
2016年03月24日 22:28
ヴィッキー・チャオ主演他。どうか神様、私にあの子を返してください。中国・深圳の街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必至で探すが、その消息はつかめない。 3年後、ついに両親は深圳から遠く離れた農村に暮らす息子を見つけ出す。だが、6歳になった彼は実の親のことを何一つ覚えておらず“最愛の母”との別れを嘆き悲しむのだった。そして、育ての親である誘拐犯の妻もまた、子を奪われた母として、わが子を探しに深圳へと向かう―。愛する我が子を、その愛を、親は取り戻すことができるのだろうか?年間20万人もの子どもが行方不明になるという中国で実際に起こった誘拐事件を基に、親たちの至上の愛を描くヒューマン・ミステリー。
10/10点!!えー!まぢか!そこで切っちゃう!?という、ある意味、完璧過ぎるぶった切り方で、心情的には、あと1~2手先まで描いてくれると落ち着くのですが、という終わり方でした(^_^;) 実在の事件を基にしている事と、中国の人身売買事情もリアルに映し出していて、我が子を探すメッセージを録画する際に「もし、この子を買った方がいたら、桃アレルギーなので食べさせないで下さい。」と、父親が懇願する場面があるのですが、そんなに身近に人身売買という危険があるなんて、日本に居たら、わかりにくい感情だなと思いました。逆に言うと、日本で同じ事が起きたら殺されてる可能性の方が高いけど、中国だと、生きて他で暮らしている可能性と半々くらい?なのかな?臓器売買の問題などもあるので、闇はもっと深いと思いますが(>_<)中国の映画は、感情の乗せ方が本当に上手くて、「あの時のあれさえしなければ~」と母親が泣き崩れる気持ちや、再び、湿った温かで柔らかな手を握る事が出来た時の、抑えきれない感情の高ぶりなど、同じ母親の一人として、物凄く良く理解りました。私も、子どもをおつかいに出す時に、「遠過ぎたかな?何かあったらどうしよう?やめれば良かったかな?」と毎回、祈るような気持ちなので。この事件に関しては、実の両親も、犯人の妻も、息子とその義理の妹も、皆、被害者で、犯人の妻が、被害者の会の中にいる息子に走り寄ってしまうシーンがあるのですが、心情的に、相容れない人たちですよね。ヴィッキー・チャオの演技が良くて、子どもが産めない体で、夫の浮気相手の子を育てさせられ、やっと互いに愛情を持てたと思ったら、取り上げられ、逮捕され、世間に罵倒されという一人の女性の苛酷過ぎる運命を、「それでも私は母親だ」と、子を思う女性として、力強く演じていて、素晴らしかったです。そして、「八日目の蝉」ではないですが、きっと、皆が皆、苦しい思いを抱えたまま、一生を過ごす事になるのは、やりきれないなと思いました。少しでも、彼らの人生に、光や傷を癒してくれる人との関係があればと願っていたので、エンドロールで、モデルとなった実際の彼らが上手く交流している姿に、切ないけれど、少しだけホッとしました。2016年公開。
このデジログへのコメント
とっても良かったのですね。
だって、、、、ユリさんのコメントに力がある(^^
> はらぺこさん
久々に映画館で映画を観られたので、それもあって、よかったなぁ~って思いました。もうすぐDVDになると思うので、おすすめ作品です。
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