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「愛を積むひと」レビュー☆

2015年06月13日 00:50

「愛を積むひと」レビュー☆

佐藤浩市主演他。大切な人へ、のこしたいものは、何ですか?東京下町で営んでいた工場をたたみ、豊かな老後を求めて北海道に移住してきた篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。しかし、ガーデニングや内装アレンジなど充実した毎日を楽しむ良子に対し、仕事一筋だった篤史は暇を持て余すばかりで、そんな夫を見かねた良子は、篤史に家の周りの石塀づくりを頼む。ところが、良子の持病である心臓病が悪化し、篤史の願いもむなしく亡くなってしまう。妻の死に絶望し、心を閉ざした篤史だったが、彼女が死の直前につづった自分宛の手紙を読んだことをきっかけに、周囲の人々や疎遠だった娘(北川景子)との関わりを取り戻していく。夫婦愛、親子愛、そして血のつながりを超えた縁―。北海道四季とともに描く珠玉の愛の物語。

5/10点!!北海道の大自然に癒されまくるヒーリングムービーです。長年の連れ合いが先立ってしまうという酷なお話でしたが、前半の夫婦の時間がとても丁寧に描かれていたので、後半に入ってからも、その丁寧な時間が続いていました。樋口さんの表情や仕草が、とても良くて、それに応える佐藤さんも、いつもと違って甘やかで、長年向き合ってきた年月や、想い合ってきたのが、画面からバシバシ伝わってきました。歳を重ねて、誰かとこんな風に、晩年を生きられたら、幸福だったといえるのだろうなと感じずにはいられませんでした(*^¬^*) 徹(野村周平)と紗英(杉咲花)という若いカップルが、途中から夫婦に絡んでくるのですが、色々、複雑な過去を持っている二人なのに、表面上でしか描かれず、特に、徹の胸の内が解り辛く、もう少し掘り下げて欲しいと思いました。娘との距離感に関しても、男親って、こんなに不器用なものかねと思いましたが、それでも、女はそんな不器用な男と、愛を積んでいく事を選ぶのだろうなぁと、石塀に腰掛けて空を見上げる篤史を観て、じんわり思いました。2015年公開。

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