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2013年01月30日 08:57
虎・藤浪唸った!能見さんブルペンピッチ凄~い
サンケイスポーツ1月30日(水)7時51分配信
虎・藤浪唸った!能見さんブルペンピッチ凄~い
エース能見の熱投を、捕手の後方から食い入るようにみつめた藤浪(撮影・鳥越瑞絵)(写真:サンケイスポーツ)
エースに学んだ!! 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=が29日、能見篤史投手(33)のブルペン投球を、捕手の真後ろから見つめた。WBC日本代表候補にも名を連ねる左腕を、目に焼きつけた右腕は「プロのレベルの高さを、すべてにおいて感じました」と感嘆。虎のエースの極意を学び、大エースへと歩み出す。
【写真で見る】坂道をダッシュする阪神・藤浪
言葉は要らなかった。18メートル44と少しの距離を挟んで、エースと“未来のエース”が向かいあった。藤浪が、能見のブルペン投球を食い入るように見つめた。その躍動感とキレのあるボールが何よりのメッセージだ。プロで勝ち抜く極意は、しっかりと受け取った。
「まだ状態を上げてはいないと思うんですが、ベストではない中であれだけの球を投げられるのを見て、改めて『エースと呼ばれる投手はすごいな』と思いました」
球場近くの坂路でのダッシュを終え、宜野座ドーム内でティー打撃を始めた正午ごろのことだ。畑山スカウトが「能見がブルペンで投げているぞ、見るか?」と尋ねると、藤浪は「見たいです!」と即答。4球しか打っていなかったティー打撃を“放り出して”小走りした。7分、およそ25球、D4位・小豆畑真也捕手(24)と並んで穴があくほど見つめた。
圧巻の制球力には口が開いたままになり、チェンジアップの“抜け”具合には、笑みもこぼれた。これがエースの球か…。高校球界では無敵だった右腕が「NOHMIワールド」に吸い込まれた。
昨季は奪三振王にも輝いた左腕だ。WBC日本代表候補でもあり、2月15日からは合宿も控える。一緒にキャンプを過ごせる期間は短い。自らも初めてのキャンプ。捕手側に回り、先輩の投球を見られる時間的猶予も、そうはない。能見は「特に何もないよ」と語るにとどめたが、その後、ウエートルームでも時間をともにし、打撃練習時にすれ違った際には笑顔で言葉を交わした。
藤浪の背中には「19」が刻まれていた。「他になかったので」と黒のビジターユニホーム柄のTシャツを着て練習。白銀に輝く背番号「19」を披露した。
虎のエースナンバー「14」に圧倒され「技術などは(能見が)左ということで吸収が難しい部分もあると思うんですが、プロの投手の球を見て、すべてにおいて、レベルの高さを感じました」と振り返った。
キャンプインを前に、目指すべき高みを心に刻んだ。頂きを目指し、登っていく。
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