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阪神・高宮、阿部斬り任せろ！左キラー宣言

サンケイスポーツ1月22日(火)7時51分配信

　阪神が、フリーエージェント（ＦＡ）権を行使して移籍した平野恵一内野手（３３）の人的補償としてオリックスから獲得した高宮和也投手（３１）が２１日、西宮市内の球団事務所で入団会見。巨人・阿部慎之助捕手（３３）を通算４打数無安打に封じ込めており、阿部キラーに名乗りを上げた。

　なぜリストの中から自分が選ばれたのか。その答えとなる、新天地での役割は十分に理解している。高宮が、阿部斬りを宣言した。

　「巨人なんかには阿部さんとかいい打者がいるので、そういう強打者を抑えたい」。会見後には、同席した木戸ＧＭ補佐から「（表情が）硬い」とちゃかされたが、この「対戦したい人は？」の質問には堂々とした口調で言い切った。

　自信も根拠もある。打率・３４０で昨季のセ首位打者に輝いた宿敵球団の主砲とは横浜（現ＤｅＮＡ）時代に４度対戦し、無安打。２打席は三振に斬っている。対戦機会が少ないとはいえ、心強いデータに違いない。「左打者との対戦が多かったので、左打者をアウトにとれるところを見てほしい」。新球団でも長所を存分にアピールするつもりだ。

　大阪出身で生粋の虎ファン。幼少期は阪神戦のテレビ中継を見ながら食卓を囲むのが日常だった。高宮少年が熱いまなざしで見つめたのが「和田さんと八木さん」。憧れ人物の１人が監督として率いるチームの一員になった。「ずっとあこがれだったので、何より優勝の力になりたい」と一層、力がこもった。

　左投手の層を厚くした中村ＧＭは「心機一転きっかけをつかんでほしい。左のワンポイントはチャンスがある」と期待を向けた。ＦＡでオリックスへ移籍した平野の人的補償で加入。激しいポジション争いも、左打者や阿部に強いイメージが定着すれば道はきっと開ける。

　「１年、１年が勝負なので、ルーキーの気持ちですべてを出し切りたい」と高宮。プロ８年目の３１歳は、初心で長所を伸ばし、生き残る。

最終更新:1月22日(火)7時51分

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