やってくれますよねえ～

ライト任せとけ！阪神・福留、６発締め

サンケイスポーツ1月29日(火)7時51分配信
ライト任せとけ！阪神・福留、６発締め

　万全キャンプインへ準備万端だ。阪神・福留孝介外野手（３５）が２８日、大阪・吹田市内の日本生命千里山総合グラウンドでの自主トレを打ち上げた。特大の１４０メートル弾を含む６発締めと、フリー打撃開始からわずか３日で、抜群の仕上がりを披露した。文句ない状態で沖縄に入る。



　残った仕事は、スーツケースに約１カ月分の荷物を詰め、飛行機に乗るだけ。それ以外の準備はすべて整ったといっていい。福留が自主トレを打ち上げ、完ぺきな状態でタテジマに袖を通す。

　「まだまだ技術的なところで（やるべきことは）あるけれど、バットが振れている段階にはきているということ。普通じゃないかな」。本人はノーマルを強調したが、打球の弾道はウソをつかなかった。

　午前中にティー打撃などで体を温め、打撃ケージへ。驚がくの一発が最高気温６度の冷気を切り裂いた。７０スイング目だ。左投手の内角球を一閃すると、白球は右翼フェンス後方の高さ約３０メートルの防球ネット中段に直撃。日本生命グラウンドでの自主トレ初日（２５日）に披露した１３０メートルを上回る放物線は、推定１４０メートルの特大アーチ。結局７３スイングで６本のサク越え。安打性３２本。鋭い打球を左右に飛ばし、２０１３年版、福留の完成間近を実証した。

　見守った中日時代の恩師で、元近鉄監督の佐々木恭介氏（６３）も太鼓判。「下（半身）の粘りが出てきて、順調すぎるくらい。キャンプ前としては、かなりいい」とうなった。

　年明けのハワイ自主トレではランニング中心。素振りにとどめてきた。下半身ができるまでは打撃をしないとの考えからだ。２５日に古巣・日生での自主トレを開始すると同時に、フリー打撃の封を解いた。１日の休みを挟んで、わずか３日。脅威のスピードで高いレベルまで仕上げていた。

　６年ぶりの日本球界復帰。他球団の投手の顔ぶれも変わっているが、対応に自信はある。

　「（実戦は）目で見るチャンスがあれば見たいし、ゲームに出なくても、横で見ることもできるしね」。ハワイ自主トレの時点で、すでに初実戦を２月１６日、中日との練習試合（北谷）あたりに定めていたが、その調整に狂いはない。さらに例え試合に出場しない場合も、ベンチに入って、ライバルの投球を目に焼き付けるつもり。広くなったとされるストライクゾーンだが「米国でもある。やりながらじゃないの」とケロリだ。

　「まずは（チームの）雰囲気に慣れること。けがしないように」。３１日に沖縄入りする予定。福留が、抜群の仕上げで、２月１日を迎える。