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城島引退、伊藤隼太。

城島が現役引退　来季契約最終年も左膝回復せず決断

スポニチアネックス9月28日(金)7時32分配信
城島が現役引退　来季契約最終年も左膝回復せず決断
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眼光鋭くバットを手にする阪神・城島

　阪神の城島健司捕手（３６）が今季限りで現役を引退することが２７日、分かった。２８日午後に記者会見を開き、引退を発表する。左膝痛と右肘痛に苦しみ、今季は捕手での復帰を断念。大リーグ・マリナーズを退団した０９年オフに阪神と４年契約を結び、来季が契約最終年となるが、満足いくプレーができず、ユニホームを脱ぐ決断を下した。２９日のウエスタン・リーグ、オリックス戦（鳴尾浜）で現役生活に別れを告げる。



虎・伊藤隼、ウルトラ満塁弾！７６年ぶり快挙

サンケイスポーツ9月28日(金)7時51分配信
虎・伊藤隼、ウルトラ満塁弾！７６年ぶり快挙
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五回、逆風を切り裂き、右翼にプロ１号となる満塁弾を放った伊藤隼。７６年ぶりの快挙だ（写真：サンケイスポーツ）

　（セ・リーグ、ヤクルト０－１２阪神、２２回戦、阪神１１勝１０敗１分、２７日、神宮）プロ初アーチが満塁弾！！　阪神のＤ１位・伊藤隼太外野手（２３）＝慶大＝がヤクルト戦の五回、右翼にプロ１号となるグランドスラムを放った。阪神の新人の１号満塁弾は１９３６年に伊賀上良平が記録して以来、７６年ぶりとなる快挙。引退する金本が四球で作った満塁機に一発。スター誕生や！！　

　やはり、ただものではない。思い出の神宮から再出発の号砲だ。伊藤隼の記念すべきプロ１号は、衝撃の満塁弾。強烈な逆風に負けない打球が、右翼スタンドに落ちた。

　「念じながら走っていました。狙っていたも何も、必死でした。独特の雰囲気でしたけど、特に何かを変えるとかではなく、自分の打席にしようと思いました」

　５－０で迎えた五回。二死二、三塁から代打・金本が四球を選んでつないだ。今季限りでの引退を決めているアニキへの、ヤクルトの敬遠ぎみの作戦に、場内は大ブーイング。物々しい雰囲気の中で迎えた打席だった。２－２まで１球も振らず、松井光の直球を一振りで仕留めた。

　球団史に名を刻む一発だ。阪神の新人がプロ初本塁打を満塁弾で飾ったのは、プロ野球創設年の１９３６年に伊賀上良平（在籍５年、通算７発）が記録して以来、実に７６年ぶりだった。和田監督も「明らかにスイングがよくなった。最短距離でスイングスピードのあるスイング。あれが隼太。きっかけになる一本になるのでは」と絶賛した。１２得点は今季最多得点。ユニホームを脱ぐ大打者の後に、苦しんでいた期待のルーキーが大仕事。来季の反攻へ、世代交代の分岐点となるゲームになった。

　５打数１安打４打点のヒーローは「大学時代を過ごした場所なので、何かの縁だと思いました」と振り返った。昨年秋の早慶戦の頃、大勢のファンが、出入り口に集まるようになっていた。女性スタッフが振り返る。

　「清掃作業を進めようにも進まなかったんですけど、そこに隼太さんが来て『すみません、いつも自分のせいで…』って謝ってくれたんです」

　どんなに注目を集めても、誰に対しても感謝を忘れなかった。満塁弾がスタンドに飛び込んだとき、この日も神宮で働いていたその女性スタッフが着けていたイヤホンにも無線で指令が流れた。

　「初本塁打です。ボールを回収してください」

　球場の関係者がスタンドを駆け回り、記念球を確保、届けた。

　１９歳の先発岩本も７５年ぶりとなるデビューからの２連勝。歴史の重い扉を若い力でこじ開ける姿に来季大反攻の予感が漂う。伊藤隼は声高に誓った。

　「まだまだ何もかもがヘタクソですけども、一生懸命やるので、応援よろしくお願いします！」

　泥臭くていい。迷わず、進んでいけ。険しいプロの階段に、大きな歩幅で足をかける一発だった。