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今岡選手ご苦労さん!
2012年09月19日 08:13
今岡が引退…第2の夢はタテジマ指導者
デイリースポーツ9月19日(水)7時14分配信
今岡が引退…第2の夢はタテジマ指導者
阪神時代に2度のリーグ優勝に貢献したロッテ・今岡誠内野手兼打撃守備コーチ(38)が、今季限りで現役を引退することが18日、球団から発表された。2軍戦全日程終了後に引退記者会見を行い、来季は野球評論家として新たな道を歩む。デイリースポーツの取材に今岡は、将来的に指導者としてタテジマのユニホームを着る新たな夢を明かした。
天才と呼ばれた猛虎のV戦士が、ユニホームを脱ぐ。03年に星野監督、05年には岡田監督の下でリーグ優勝。首位打者、打点王のタイトルをそれぞれ優勝年に獲得し、常勝軍団を築いた今岡は、紛れもなく虎党の記憶に刻まれている。
決意はしていた。この日、球団を通じて「自分の中では昨年で現役には一区切りしていた。今年はコーチ兼任としてスタートしていたので、現役には全くこだわっていなかった」とコメントした。感傷より、思いは今、新たな野球人生への夢と希望に満ちている。
来季は評論家で 今岡はデイリースポーツの取材に、「寂しさよりも、今年1年指導者としての目線で野球を勉強することができたことは大きかったと思っている。人を育てる喜びを経験できたし、もう一度外から野球を勉強して、阪神で立派な指導者になりたい」と話し、将来的にタテジマの指導者となる夢を明かした。まずは野球評論家として新たな一歩を踏み出す。
コーチ兼任の肩書が加わった今季は、若手選手にモチベーションや飛躍のきっかけを与えてきた。「1軍でレギュラーを獲るためには、どうしたらいいのかという話をした。選手の目線を高いところに持って行ってあげると、目の輝きが違ってくる。画期的に変わってくれた選手もいた」。卓越した打撃センスで栄光を手にした一方、挫折も知る男の言葉が生きた。
「阪神のときはずっと殿様でいたから」と今岡。「野球の結果だけ見れば、失敗という人もいるかもしれないけど、日本一にもなれたし、ロッテでのこの3年間むちゃくちゃ勉強した。かけがえのない財産になった」。ロッテでの経験が、野球人としての幅を広げた。
しかし、今もなお阪神は愛すべき特別なチームだ。09年の退団時には「阪神以外のユニホームを着てもいいかという迷いがあった」と明かしていた。16年間の現役生活。懐の深さを身に付けた男が、未来への確かな夢を描き、第2の野球人生を歩み出す。
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