- 名前
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- 2015年5月10日、リニューアル~ログ再開!! どうも、Shun-ICHI=シュン...
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ゼロからのセンス
2011年07月02日 22:54
ちょっと前の話題で申し訳ないが、こんなテレビ番組のコーナーを見た。
シルシルミシルでのとあるコーナーのことだった。
『"「浦島太郎」の結末"を知らない子供に、結末を予想してもらったらどんな結末を予想するのか??』という企画だった。これは僕も気になった、どんな結末を出すのか??
実験の方法はこうだった。
1、紙芝居で「浦島太郎」の物語を子供に語っていく。
2、「玉手箱を開けようとしました」の絵までを見せる(まだ開けてはいない)。
3、そこで物語をやめて、次の絵(数枚を書いて…)と結末を考えてもらう。
たくさん物語はあったのですが…(玉手箱がトマトジュースのドリンクバーで飲むと元気になりました、とか、箱を開けると仮面ライダーになりましたとか…)
その中でも、印象に残った結末が2つほどあったのでご紹介します。
1:女の子が考えた結末
「玉手箱を開けると、たくさんの宝石とバイ菌が出てきました。宝石を見ていいると、バイ菌が浦島太郎の中にたくさん入ってきて、すぐにお腹が痛くなって、浦島太郎は苦しくなりました。急いで玉手箱を閉じると、バイ菌が体の中から出て行って苦しくなくなりました。それからはたまに、宝石をチラっと見るようにしました、めでたし」
って言っていました(笑)
それでもたまにチラッと見てしまうのはいいなって思った。
その子の性格が一番出たところなんじゃないかなって思う。
宝石が出てきたのも女の子らしいですね、お母さんが宝石好きなんだろうか??
しかも、面白いのはその宝石もただでは見れないってことを知っている。
バイ菌という「代償」が必要なことも経験的にわかっているのかな(笑)
これも素晴らしい物語でしたが、僕は次の物語が好きです。
2:男の子が考えた結末
「玉手箱を開けると、そこは竜宮城でした。さっきの竜宮城を上から浦島太郎が見ていると、お姫様がいました。お姫様は魔法使いだったのです。気付いて『約束を破ったね、海に引きずり込むぞ』と言って、箱の中からお姫様が浦島太郎を海へ引きずり込みました。『ごめんなさい、苦しいから海から出してください!』それでもお姫様は『ダメだ、ここにいろ』と言いました。苦しくなって、『亀さん助けて…』と言ったら『いいよ…』って言いました。お姫様の魔法に逆らって、亀さんは浦島太郎を連れて箱の中から出してあげました。それから亀さんは『もう開けちゃだめだよ』って新しい箱をまたくれました。それからはちゃんと約束を守って浦島太郎は箱を開けませんでした、めでたし」
…これいいですよね…??
いいなって心から思いました。確か5歳くらいの子ですよ??
素晴らしいセンスだと思いました。
本当の結末よりこれの方が二段階のオチがあって好きでした。
亀の友情出演もあってね(笑)お姫様の口調の変化だったり…
本人の語り方がまた上手くて、テレビを見ていて見入ってしまいました。
また亀が箱をくれるのが深いですよね。
ひとつしかないであろう箱をもらって、約束を破ってそれを開けたらひどい目に遭った…。
救った後にもさらに追加で箱を渡す、渡さなくてもいいですよね??
それでもさらに持たせる意味を考えたのですが…
「生きて行く、って何かこう、懐に『一生開けてはいけない箱』、誰しもが秘密なるものを持って‐背負って生きて行くものなのかな」なんて考えたりしました。
仮にふとした瞬間開けてしまって、その時はものすごく辛い思いをすることになる。
だからってそれで楽になるわけではなく、さらに新しい箱を懐に入れて歩いて行く。
何かしら、爆弾を背負って責任を持って生きて行くのが人生かな、なんて…。
それでもどんな人にも変わるチャンスがあって、変えてくれる人が近くにいるんだな。
亀じゃないけど…(笑)
神は乗り越えられない試練は与えない‐っていうの言葉もある。
もとの物語がシンプルだから、いろんな見方があって面白いな、奥深いな、って思いました。他の結末ももちろん素晴らしい結末で面白かったです、子供の想像力は無限大ですね。
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