【魔法少女カーマイン】09-2　グロ注意。

「ぞうぞう」
モーター音がなり響く。風が発生し、周りがざわつく。
風の正体は、怪物の鼻にあった。怪物の鼻は掃除機のホースのような形状だ。

「とにかく、変身です」
起こった風を活かしてラウンドドライバにチカラを蓄える茜。
「茜は考えたねぇ。とおっ！」

「茜色に染まる風、夕陽の魔法少女・カーマイン」
「星ぼしを繋ぐ紫紺、夜空の魔法少女・コバルト」
「ふたりは魔法騎士(まじかる)！」
きゅぴーん
「ふん。決めポーズを作ったのか。だが、それが最初で最後だ」
サダム将軍が不意打ちで現れ、機械化した左腕からバルカン砲撃を連発する。
「きゃあ～」
バリアで防ぐ茜と
「とりゃとりゃ」
蹴りで弾頭を壊し弾く小春。
「ぞうぞう」
衛星放送アンテナのような耳をくるくる回す怪物が長い鼻を伸ばして、小春の小柄なからだに巻き付く。
「やれ、ネガイナー」
ぶしゃあああ～
怪物の口から唾液が飛び、小春のからだに降りかかる！
おいおい！裏ログ向きじゃないか。
「勝つためには手段は選ばないのだ」
「たぁっ！」
しゃばどすっ
茜の不意打ちで、サダムの左手が斬り飛ばされてしまった。
「ぐぬっ」
「カーマイン・ファイアー」
どごおおおん　
「ぐぎゃあ！おのれ魔法騎士。ワシの自慢のバルカンがっ」
「自分の言葉に殉じた気分はいかがですか？」
茜が微笑む。
「くっ。ネガイナー、こっちもベタベタにしろ」
「ぞうぞう」
「コバルト・ブリザード」
どすどすどすっ
魔法で唾液を凍らせて無数の氷の矢とし、怪物に突き刺す。
「ぞうぞうぞうぞう」
苦しむ怪物。
ぱおーん
「え？ぞうさんどうしたんですか？」
ジャンプして動物園の象の背中に乗った茜が象に声をかける。
「すごい、茜は魔法で動物と会話できるんだ？」
「ぞうぞう」
ぱおーん　
にらみあう象と怪物！

続く。