【魔法少女カーマイン】魔法少女、変身！

「変身すれば良いの？」
アイテムを抱えて茜は戸惑う。
ラッコ怪獣は目前まで迫っていた。
「早くするクポ！好きな掛け声で変身するクポ」
「かーいわれまきまき…かーいわれまきまき～！…」
本当にそれで良いのか？
「うぐっ」
「変身！」
変身バンクは表なので省略！(ぉい)
清澄茜はラウンドドライバに風力を与える事で魔法少女に変身するのだ！
ちなみに変身の際の光の壁でラッコ怪獣は吹っ飛ぶ。
「おのれ～、名を、名を名乗れっ」
菅ダフィ大差はたじろぎながら尋ねる。
「茜色に染まる風、魔法少女カーマイン！」
ビシッと決めて即興で名乗る茜。
「ついに伝説の魔法騎士がまたひとり復活したか！今のうちに叩き潰さねば！いけ、ネガイナー」
「ラッコラッコ～」
腕にある巨大な貝殻を投げつけるラッコ怪獣。
「たあ、とぉ！何これ、強くなってる」
それらを弾き返してから茜は自らの力に驚いた。
「どぇーい！」
更にラッコの懐に飛び込み、めちゃくちゃにパンチとキックを浴びせる！
「ラッコラッコ～」
桜の樹にぶつかり倒れる。
「今だクポ！」
「わかった！」
必殺魔法発動だと、初対面なのに伝わる。
「カーマイン、メガフレア～！」
ちゅどーん！
「ラッコラッコ～ぐはぁ！」
核爆発の後、そこには可愛いラッコのぬいぐるみが残る。
「お、覚えテロ～！」
菅ダフィは立ち去る。
「勝っちゃった」
自らの功績に驚く茜。
「おーい」
遠くから走りよる小さな影。茜の親友の高瀬小春だ。
「わ、茜、可愛い格好！おっきな音したから何かあったかと思って。何があったん？」
「えと、妖精さんがですね～。あれ？いない」
クポクポ言ってる妖精小動物の姿はどこにもなかった。
「妖精？ファンタジー妄想はあたしの専売だよ～。そのぬいぐるみも可愛いね」
ラッコぬいぐるみを抱きしめる小春。
「ところで……待ち合わせ遅かったね小春」
「ごめんっ！寝坊した」
「もう夕暮れですよ」
「着替えるの早いね、茜」

ちゃんちゃん。