【魔法少女カーマイン】願いのチカラ、作用！

「蒼い魔法騎士だと！？」
菅ダフィが冷や汗をかく。目的の邪魔がまたひとつ増えたと認識したからだろう。
「ネガイナー、やってしまえ！」
「カ～モ、ネギ～！」
怪物は巨大なネギを振り回し、小春に遅いかかる。
俊敏にかわす小春。
元々身体能力的に申し分ない彼女の脚力が変身により格段に上がっているようだ。
「たあああ！」
連続キックが怪物の腹に当たる。
「カモ～！」
苦しむ怪物。ネギが落ちる。
「ふがいないぞ！」
菅ダフィ自ら小春に遅いかかる。
どがばぎがすばご！
「ぐはぁ」
ボコボコにされる、菅ダフィ。
「これで先生の分は帰したわね。さて、怪獣もやっつけますか！」
「カモ～ネギ～」
羽根を射出する怪物。それらはバリアに弾かれる。
「夜空に還りなさい！コバルト～、メガアイシス！」
無数の氷の刃が、怪物を切り裂き、その傷口から凍結してゆく。やがて、怪物は氷柱に閉じ込められて絶命する。
しゅうう～
ネギを持った、カルガモのぬいぐるみがそこには残った。
「願いのチカラがまたひとつ、くそっ！」
愚痴って菅ダフィは去った。
「それじゃ失礼するクポー」
ガシッ。妖精王子を捕まえる小春。
「話があるって言ったでしょ！」
「ひぃぃ、怖いクポー」
「答えはわかってるけどね」
「じゃあ、きかなくていいクポー」
「あんたの言葉で聞きたいのよ、先生！……あんた、茜のなんなのさ」
「茜って誰クポー？」
王子には茜と面識はあるが、茜と名乗りを交換した覚えはなかった。
「茜は先日、今のあたしと似た服を着ていた。茜も闘いに巻き込まれたって事よね？あんたのせいで」
「クポは何もしてないクポー！カーマインは……」
長々と説明されたが、小春にはわけわからなかった。

ちゃんちゃん。

【カード図鑑】
ラッコネガイナーはラッコとバイガイを合成した、恐るべき怪物だ！