- 名前
- たかふみ25
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- 40歳
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- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女カーマイン】妖精王子、転任!
2011年04月04日 19:37
始業式
「こーちょー先生のお話~♪」
ぶるぶる震えながら、香住学園中等部の校長が長ったらしい挨拶をする。
「かったるいよね~」
茜の方を向いて、小春が苦笑いする。
「そんなこと言っちゃ行けませんよ。一生懸命なんだから」
茜は違う意味で苦笑いする。
「え~いかなる困難にもめげずに、充実した日常を過ごしましょう」
「あ~。やっと終わった~」
脱力する小春。
「では、新しく来た先生を紹介しましょう。松並先生と久保田先生です」
校長は男女ふたりずつの転任教師を指した。
「ほへ?」
「皆さん、こんばんはぁ。美術を担当する松並です。よろしくね~」
美人な女教師は幼稚園の保母さんみたいな物言いだ。
「あちゃ~。こういうの怒らせたら怖いタイプだ。ね、茜」
しかし、茜は小春の言葉が届いていない。
「おーい」
茜の視線は壇上の松並先生にも向いていない、もうひとりの転任教師の青年をガン見していた。松並先生のスピーチが終わり、緊張した面持ちで彼は壇上に上がる。
「こんにちはクポ!……し、しまったクポ!口癖が」
講堂は爆笑の渦に飲み込まれる。
「僕は久保田隆義です。世界史を中心に社会科を担当します。よろしくお願い致します……はずかし……」
一見してイケメンの部類だった久保田先生は、そのスピーチで印象がガラリと変わってしまった。彼は「クポ田先生」と呼ばれてしまう事になる。しかして、その正体は……
(妖精の王子!)
茜は察知していた。その真剣な眼差しに小春はただ事でないと察知し、何かそわそわした気分になった。
始業式の放課後は微妙に退屈だ。
小春はひとり、その退屈を持て余して、校舎を散策していた。手には自販機で買った紙パックのドリンク。
「こんにちは」
小春は慣れない校舎に迷ってるぽぃ、久保田先生を見つけて声をかけた。
「あたしは2年の高瀬小春。部活はデザイン部の部長でもあるよ。よろしくね」
やけにフレンドリーな小春に久保田はたじろぐ。
「僕は久保田……って知ってるか。実は道に迷ってしまって」
「案内するよっ。暇だし。ところで……聞きたいことが……」
「ふはははは!見つけたぞ!」
小春には初めてみる、怪しげなおっさんが現れて会話に割り込んだ!
「人間に化けたとしても、我々の目はごまかせんぞ!さあ、聖杯の場所を教えろ」
「ちょっと~。話しがあるならスジを通しなさいよ!」
「小賢しい小娘が!いでよネガイナー!邪魔ものを蹴散らせ!」
怪しげなおっさんは天に黒いカードを投げつけ、よくわからん何かが起こり、そこから怪獣を召喚する。
「カモネギ、カモネギ~」
それはカルガモに葱を合成した化け物だった!
続く!
ちゃっちゃっちゃっ♪
【カード図鑑】
カモネギネガイナーは鳥類であるカルガモとユリ科の植物である葱を合成した、恐るべき魔物である!
このデジログへのコメント
ごめん。
カード図鑑は途中で止めちゃったんだよね。
初期はナンバリングしてないから読みづらいと思う……
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