新人

阪神・高浜、紅白戦殴り込み！大器復活だ
真弓監督は高浜に期待を寄せた【フォト】

　度重なるけがに泣かされ続けた２１歳が、パっとしない宜野座組を追い越すかもしれない。コーチ会議で、２軍の首脳陣の口から何度も出たのが「高浜」だった。真弓監督は安芸組の期待の星として、２００８年の高校生ドラフト１位の名前をあげた。

　「高浜も状態がいいらしいね。今から３試合、見ていきます。元気だと聞いている」

　若虎の台頭を期待した沖縄での練習試合は散々だった。１３日のヤクルト戦（宜野座）は若手主体で臨んだものの、わずか３安打。続く１６日の日本ハム戦（名護）も、たった４安打。試合後は、２試合連続で“公開説教”を行った。視線が安芸組に移るのは当然。まだ見ぬ“新戦力”に期待をかけた。

　１９、２０、２１と３日連続で紅白戦を予定している。高浜は１９日に紅組の「７番・三塁」として出場することが決まった。４年目になる背番号６６もやる気満々だ。

　「僕は正直、けがばかりでした。このキャンプは体を強くして、野球ができる状態にしようと思っていました。試合では、とにかく一生懸命に頑張るだけです」

　高浜は中田（日本ハム）の外れ１位で阪神に入団。シュアな打撃が高く評価されていたが、慢性的なひざの故障もあって、いまだ１軍出場なし。力をつけてきた今キャンプは１６日の西武２軍との練習試合（春野）で３安打２打点。待望のチャンス到来だ。殻を破れぬ宜野座組を、高浜が一気に抜きさる。