エース健在

虎・久保Ｖｓ能見、開幕バトル！熱投で火花
能見、久保（背番号３４）の開幕投手候補が並んでブルペン。ともに１００球以上投げた（写真：サンケイスポーツ

　阪神キャンプ（３日、宜野座）開幕投手候補の久保康友投手（３０）と能見篤史投手（３１）が向かい合わせで熱投。左右のエースが１００球以上の熱投で火花を散らした。

　強雨に動じず、左右の開幕投手候補が“熱演”した。久保と能見がともに直球のみで今年初の１００球超え。投球練習場は活気で満ちあふれた。

　「予定にはなかったんですけど。ボールが外側に抜けていたんで修正しました。能見さんはビュンビュン投げていましたし、ほれますよね。すごいなと思いつつ…いい練習になります」

　久保が満面の笑みをこぼした。一番乗りしたブルペン。中央のプレートに足をかけて、投げはじめると真正面に入ったのは能見だ。互いに向き合う形になりながら、徐々にテンポアップ。心地いいミット音が交互に鳴り続けた。右腕は１１７球でフィニッシュ。左腕も１０２球と大台突破し、「順調に来ています。真っすぐをしっかり投げられているので」と振り返った。

　真弓監督が「去年の成績からすると当然、軸に期待している」と語る両投手はもちろん、３月２５日の開幕戦（ヤクルト、神宮）の筆頭候補だ。久保投手コーチも「そのグループに入っている」と多大な信頼を寄せた。

　しかし、久保が「開幕といっても１４４分の１」と言えば、能見も「全然気にしていないです」と断言。左のエースはＧキラーとしての期待も高いだけに「応えられるようにしたい」と胸を張った。

　ここまでの順調な仕上がりにも増して、周りに左右されない２人のスタンスが頼もしい。