頼むぜ鳥谷！

虎将断言！鳥谷は「３割３０発いける！」
ランチ特打でサク越え１３発を放った鳥谷。今季は３割３０発を狙う（写真：サンケイスポーツ）


　阪神春季キャンプ（５日、宜野座）いけるで、３割３０本！！　阪神・鳥谷敬内野手（２９）が初のランチ特打に臨み、９０スイングで右翼方向中心に１３発のサク越えを放った。真弓明信監督（５７）は３番起用を明言した上で、初の３０本塁打を厳命。大台到達へ（１）苦手後遺症の撲滅（２）早いカウントでの一発狙いを提言した。

　ジリジリと肌を焦がすような南国の日差しの下、鳥谷のパワーが炸裂した。初のランチ特打で快音を連発した。

　「長く打つことが初めてだったんで、しっかり打つことしか考えていませんでした。いいキャンプをおくれていると思う」

　気温は今キャンプ最高の２０度。あふれる汗を気持ちよさようにぬぐった。９０スイング中、サク越え１３発。途中、片岡打撃コーチから右手の使い方を教わると、その後の１０スイングで２連発を含む５発を放った。

　昨季は打率・３０１、１９本塁打、１０４打点。遊撃手として初となる１００打点超えを果たした。見守った真弓監督は「３０本はいけるでしょう」と断言。打順について「３番」と明かした上で「間違いなく（打率）３割は打ってくれると思っているが、本塁打がね。長打を増やしてもいいんじゃないかと思う」とアーチ量産に期待を寄せた。そのための課題を２つ挙げた。

　【（１）苦手後遺症の撲滅】

　指揮官は「調子の悪い時期が長いかな。苦手な投手にあたって、打てなかった後遺症があるような気がする」。苦手を減らし好不調の波を抑えれば、一発増につながる。

　【（２）一発狙いＯＫ】

　「ヒットでいいケースもあるんだけど、鳥谷の場合は追い込まれてもヒットが打てる。最初は少し強引にいっていい打席もあるんじゃないかな」。昨季の鳥谷は２球目までの本塁打が「８」。決して少なくはないが、打者が圧倒的に不利といわれているカウント２－１となっても、打率・２５６、５本塁打、２７打点の数字を残せている。積極的に早いカウントで打てれば、量産もできる。

　鳥谷は「本塁打を狙って打つ打者ではない」と話しながらも「チームとして、１本打てた方がいいときもありますからね。初球から思い切って、ボールを強く打つことで結果的に本塁打になればいい」と真弓指令を受け止めた。南国から大きく羽ばたいてみせる。