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虎・金本、右腕グルグル捕った守った！
2011/2/17 7:52 配信サンケイスポーツ

　鉄人が守った！！　右肩痛で別メニュー調整を続ける阪神・金本知憲外野手（４２）が１６日、初めて左翼の守備に就き、復活への階段をまた一歩上がった。屋外フリー打撃で、９３スイングで今キャンプ最多となる９発のサク越え。１７日の宜野座キャンプ打ち上げを前に鉄人が調子を上げてきた。

　熱心に応援してくれるファンに対するアニキ流の“お礼”だった。チーム本隊は北へ約１１キロ離れた名護での日本ハムとの練習試合。閑散としていた宜野座のスタンドを見上げた金本は午前中の打撃練習を終えると「きょうは、打球を捕ろうかな」と関係者に告げた。

　グラブを手に定位置の左翼へ。約２０分。関本の飛球を３度処理しただけだったが、打球を目で追った。懸案の送球は封印したが、右腕をグルグル回すしぐさも…。順調に回復している証だ。

　伊藤トレーナーは「みなさんが思っていたよりも早く（痛めた右肩の）回復が進んでいると思いますよ」と思わずうなずいた。

　午前中のフリー打撃では３７スイングで２発。消化不良だったのか午後に入ると、打撃練習をおかわりした。第２ラウンドは５６スイングでうち７発。すべて弾丸ライナーで右翼の芝生席に一直線に突き刺さった。計９３スイングで９発。今季最多のサク越えをマークした。

　さらに、宜野座ドーム内にこもって、伊藤トレーナーを相手に３０分、距離を４０メートルに伸ばしてのキャッチボール。山脇守備走塁コーチは、こう金本の胸中を代弁する。

　「金本本人も打撃のほうは、あまり心配していないみたいだよ。それより、試合に出る以上は、守りでチームに迷惑をかけられないと。俺はキャンプ中、『焦るな、無理をするな』とストップをかけるのに必死だよ」

　１７日で、宜野座キャンプは打ち上げ。１９日からは高知・安芸市での２次キャンプに移れば、実戦練習も増えてくる。伊藤トレーナーは「安芸の気候もあるが、（縦、横など）いろんな動きをしていくと思う」とメニューを増やしていく考えを明かした。

　目指すは３月２５日の開幕（ヤクルト戦、神宮）。アニキの逆算に狂いはない。