久保田頼むで～

阪神　ＪＦＫを解体…先発陣の充実へ久保田の先発ほぼ決定
毎日新聞 - 2008/12/17 19:13




　阪神の勝利の方程式を支えてきたウィリアムス、藤川、久保田の「ＪＦＫ」救援陣が、来季から見られなくなる。真弓監督の意向もあり、久保田が先発へ転向することがほぼ決まったからだ。「藤川、ウィリアムスは一緒ですが、久保田が先発に入るのはほぼ決まり。ローテーションに入るか否かは、本人の頑張り次第」と真弓監督。来季は先発陣の充実で、リーグ制覇奪還に挑むことになる。

　「ＪＦＫ」を解体させたのは、ここ数年の救援陣の登板過多が一因にある。久保田は中継ぎに回った０５年以降、出場試合は６８試合（０５年）、４７試合（０６年）、９０試合（０７年）、６９試合（０８年）。抑えの藤川も８０試合（０５年）、６３試合（０６年）、７１試合（０７年）、６３試合（０８年）と、ほぼフル回転の状態だった。

　真弓監督は「後ろ（救援陣）が堅過ぎた分、先発投手が後ろに甘え過ぎという面があった。来年は先発陣のイニングを伸ばしたいという目標がある」と説明。方程式を崩すことにも「自然の流れだと思う」と迷いはない。

　久保田は今季、中継ぎとして３７ホールドポイントを挙げ、２年連続でセ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞を受賞。しかし不用意な投球で失点を重ねる場面も目立ち、防御率３．１６は昨季の１．７５を大きく下回った。先発転向を目指し、若手中心の秋季キャンプ（高知・安芸）にも参加志願。連日１００球を超える投げ込みで、チェンジアップなど新しい球種の習得にも精を出した。

　久保田とコンビを組んできた藤川は「喜ばしいこと。発展的解消だと思う」。捕手の矢野も「中継ぎの大変さを知った上で先発すれば、また違った投球ができるはず」と、久保田の先発転向を歓迎している。【和田崇】


[ 2008/12/17 21:48 更新 ]
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