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2億円

2008年12月13日 09:39

2億円

阪神新井に100打点&本塁打増産ノルマ
サンケイスポーツ - 2008/12/13 8:01

 新井に雪辱ノルマ!! 阪神新井貴浩内野手(31)が12日、西宮市内の球団事務所年俸2億円プラス出来高契約更改した。交渉の席で沼沢正二球団部長(50)から『100打点&本塁打増産』のノルマも与えられ、雪辱のV奪回、G倒を誓った。

 ゆっくりと、かみしめた。2年目の決意表明交渉後の会見で新井が来季の目標を迷いなく、はっきりと言い切った。

 「(来季は)リーグ制覇して、日本一です」。新天地での1年目を終えた。約50分間の話し合いで、雪辱を思いをA砲が新たにした。

 広島からFA移籍して来季は4年契約の2年目となるため、金銭的な話はなかった。沼沢球団部長から交渉の席上で、主力には異例とも言えるノルマを与えられた。

 「(新井選手には)こちらもクリーンアップとして期待している。どの打順になるか、わかりませんが、5番なら100打点を挙げてほしい。ホームランも増えるでしょう」

 交渉役の沼沢球団部長は、新井に来季、『100打点&本塁打増産』のノルマを告げたことを明かした。話し合いの中で新井本人も「もちろん、そのつもりです。(ホームランが)1けたということは、ないです」と球団に約束したという。

 優勝を望んで飛び込んだ新天地で、最後は悔しさを味わった。虎の新3番として快進撃に大貢献した前半戦。北京五輪で離脱後は、腰の疲労骨折も重なり、後半戦は、「迷惑をかけました」と働くことができなかった。その間に最大13ゲーム差あった巨人に猛追されて、世紀のV逸…。前半戦のヒーローは一転、“新井がいれば”との声にも苦しんだ。

 この雪辱を期す。だからV奪回の思いをG倒に込めた。「巨人? やっぱり、直接対決で勝ち越すのは大きなこと。自分ではそういう意識を置いて、やっていきたいです」。今季印象に残る試合も、「骨折してから代打で復帰した」9月27日の巨人戦甲子園)を挙げたこだわりよう。巨大戦力を誇るライバルを倒さなければ、頂点に立てない。静かな男の異例の強気発言だった。

 あえて球団ノルマを課した意味もわかっている。今季8本塁打、59打点。もし100打点、2けた本塁打を自分が記録していたら…。己のプライドを懸けて来季はばん回する。新5番として本塁打王に輝いた2005年の43本塁打以来の40発、06年以来の100打点へ。「別メニューではないでしょう。普通にやると思います」と2・1、沖縄宜野座キャンプからフル稼働で突っ走るつもりだ。

 「(この1年は)波瀾(はらん)万丈というか…。長かったですね」。激動の年を振り返るのは、これで最後にする。雪辱へ、目指すべき頂(いただき)へ、まい進する。

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