ふらふら・・・

いとのきれた
凧

ここは
ちがう
ここでも
ない、
なんて
いいつづけていたら
どこにも
いばしょが
なくなって

よのなかと
ぢぶんのきもちを
つなぎとめておく
はしらが
みつからなく
なっちまって

いちにち
おにぎり
みっつ
いもと
すこしのさけ

ぜいたくか、
まだまだ

もっと
うえなくては
ならない

なにを
これほど
くるしんで
いるのか



朝日の中
電車に乗って
ただ、時間をやりすごすための
場所に入る

こんなこと
していていいのか
なんて
ちょっとだけ
言い訳のように
アイデアを
こねくりまわし
お金をもらうためだけの
じかんを
費やしていると
ほぼ一日は
すぎ

場所を出る

夕陽の中
また、
電車に乗る

ぢぶんの椅子に座ると
もう、
やりたいことを
やるための
ガソリンは
あまりのこっていなくて

透明な液体を
いのふにながしこめば
きれいさっぱり
そんなものは
あとかたもなく
消え去って

その繰り返しで
いつの間にか
ずいぶんと
時間がたっている

まるで
山谷ブルース
そのまま
だ。

いくらもがいてみたところで

人間は
それ相応のことがらにしか
出遭わない

「人生には無駄が無い」
ってのは
そういうことだったのですか？
宗一郎さん