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胸元の、その奥に・・・

2008年05月02日 23:12

胸元の、その奥に・・・

今にも振り出しそうな
濃いグレーの、天を光から遠ざけようとする
暗い重い、鍋蓋のような雲が
空一面を覆いつくしていて

あぁ、雨なのだと改めて
自席に、座り、
ふと、机の向こう側に目をやると
たったままの姿勢で体をかがめ、
一所懸命に文字をつづる、キミの胸元

思うこともなかったけれど、
子供のような、赤いちいさな唇の下、
青いブラウスの裡側
鎖骨の奥へと続く暗い胸元
その、奥の奥・・・

満員の電車の中で、ふと見下ろすと
簡単にブラジャーの内側まで
見えてしまうことに気づいたのは、
シートに座ることのない状態で
本を紐解く機会が減ったから、
つまり、そう昔のことではありません。

そんなときよりも、体をかがめた女の子胸元は、
往々にして、健康な♂の危険なまでの視線を
奥深くまで誘ってしまう。
場合によっては乳首さえ見えてしまうことも
なきにしもあらず、なのだけれど、
生憎、スイッチオフの状態では
注視どころか即座に目を逸らすのが常のボクが、
ふと、目を凝らしてみる気も
おきたりもして・・・

今日も、トランプ女王、あるいはエリカ様よろしく
自信満々に、あるいは小ずるく、底意地の悪さを
さりげなく、ぬかりなく、発揮しておいでだったキミ

矢張りボクは、
あの絶望的な国家、中華人民共和国
朝鮮民主主義人民共和国などにありがちな
ヒエラルキー大好きな、小役人のような印象を
禁じえなかったわけです

にもかかわらず、
その薄い胸板(ボクは強いていうなら、豊かよりも貧しさに
軍配をあげてしまうのですが・・・)に、目を奪われたのは
やはり美しい何かを、求め続けてしまうという、
ウツクシ貧乏性の、ボクの性向ゆえ、なのでしょうか・・・?

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