キミにだけは、いわれたくなかった・・・

早暁
雨音に目を覚ます

おきぬけから
こわばりがとれず
性欲を確かめる

セックスにまつわる
ささやかなストーリー

もう、二度と、
書く気に、なれないのだろうか？

そういうのも、やだな・・・

暴風に雨

こんな日、自転車に乗るのは
無謀というものだ

びしょぬれになって
駅にたどり着くと、
改札を出る人
改札から入ろうとする人
のろのろと、動けないほどの混雑

遅延証明を配る女の子は
飛んでくる怒声交じりの問いかけに
なすすべもない
Ｉさんから珍しく、二通のメール
一通は、Ｍのブログ再開
もう一通はＰａｒｉｓ、Ｈ氏からのメール転送
Ｍの病状についての印象、見解
拙劣なる文章なれど、
自らの周囲に多発する病を憎み、恐れ、
なおかつ、Ｍがあっけらかんと
何事もなかったかのように
仕事に復帰する、などという奇跡を望む自分がいる、
という行り、
胸をうつ

Ｎからは、またぞろ愚痴メール

年若い同棲中の彼と
ケンカばかりだ、というが
セックスがうまく行っているのだろう
だから、セックスのことは
書かれていない

しきりと渋谷で飲みたい、を繰り返す

もう、キミの自慢やらのろけやら
あるいは結婚願望は
美味しいお酒につながらない、って
自分でもわかってるでしょ？
解決策は、ただひとつ。
だったら誰か、紹介しろよ、
と、冗談とも本気ともつかぬ返信

「性欲がない男なんて・・・」

・・・なんちう・・・
ちくしお
おぼえてやがれ。