BPDの彼女17 共依存者を作るBPD

昨日は共依存者になりやすいタイプが、なぜBPDの方に惹かれるのかについて述べました。
今日は立場を替えてBPDから見た共依存者について書きたいと思います。

BPDの方は、絶えず「自己価値の低さ」と「見捨てられ不安」を持っています。
誰かから愛されたい。
誰かに必要とされたい。

こんな時に、優しい、ジャイアンはぴったりとはまります。
「俺に任せておけ」と、色々な欲求に応えてくれます。高級店、旅行、プレゼント。また、自信をもって色々教えてくれます。さらに、共依存にはまると、より難しい欲求に応え、より愛情を注いでくれます。淋しいと言えば何時間も車を走らせ。
ただ恐ろしいのは、「あなただけ」と言われたのはあなただけでないことと、いくら愛を注いでも、穴の空いたBPD者の心は埋まらず、それどころか、「そこに愛を注いでなんて言ってない」とこき下ろされます。

前々回に紹介したブログ「境界性パーソナリティ障害と手を繋ぐ」の中に書かれています。

あまり女性との付き合いのない筆者とBPDの女性が、ある集まりで出会います。聡明で美人で、話題も豊富な彼女。数回のデートで自分の過去を赤裸々に告白し、「あなただから話した」と言われ、「この人を助けてあげたい」と、筆者は思います。身体の関係ができ、「今までで、最高」と言われ、有頂天になります。

僕も同じような経過をたどりました。
この頃が一番幸せでした。

普通、恋愛は穏やかに山を登って、次第に頂上に近づくのでしょうが、BPD者の恋愛は、いきなり山頂に担ぎ上げられ、谷底に落とされる感覚です。

次回は恐ろしい「試し」と「こき下ろし」について書きます。