デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

何もかも忘れたいと思って<2>

2011年06月01日 21:59

「お邪魔しまーす・・・」

センパイマンションにおずおずと入って、

手提げカバンをソファーの上に置いた。


センパイ冷蔵庫からお茶を取りだしてコップに移した。

私は身の置き所を決めかねて、

カウンターキッチンの側に立っていた。


「はい。」

「ありがとうございます。」


ぎこちなくお茶を飲む。


車の中であんな発言をしておきながら、

未だに気持ちがぐらついていた。

付き合っている人以外と体の関係を持つことはなかったから、

どうしていいか分からなかった。


センパイが近くを通るたびに、ビクビクしてしまった。


<<私ってば、何やってるんだろう・・・?>>


急に怖くなってきた。


そのとき、センパイが後ろから急に私を抱きしめてきた。

「ちょっ、センパイっ!」

「今さら『やっぱ無理です』とか言うなよ?」

「・・・言いません!でもちょっと、早すぎますっ!」


センパイは、私をゆっくり振り向かせて、

私とセンパイは向き合うかたちになった。


センパイの腕が、私の腰にしっかりと回っていた。

その温かさが、シャツを通して伝わってくる。


センパイとこんなにも距離が近くなったことは

今までになかった。

心臓が速くなってきて、胸が苦しかった。


「お前、震えすぎだよ。」

センパイクスクスと笑った。

「だって・・・」


センパイは、私の頭を優しくなでて、強く抱きしめた。

私も震える手を彼の背中に回した。



<<男の人に抱きしめられるの、久しぶり・・・>>


ふとそう思って、なんだか切なくなった。

その切なさをかき消すために、

私はセンパイの服をぎゅっと握りしめた。





<つづく>

このウラログへのコメント

  • けい☆ 2011年06月02日 01:32

    めっちゃ焦らしポイントついてきますよね。続きが気になって眠れないかも…。ログの参考にさせて下さいね。

  • y・平野 2011年06月02日 11:24

    その切ない気持ち・・はどこから沸いてくるのでしようか。

  • ゆきんこ555 2011年06月02日 20:49

    norioさん>> さて、どうなるのでしょうwwお楽しみに~♪

  • ゆきんこ555 2011年06月02日 20:50

    けい☆さん>> ありがとうございます☆ 参考になんて、嬉しいです♪

  • ゆきんこ555 2011年06月02日 20:52

    y・平野さん>> それは・・・私にも分かりませんww抱かれる前って、胸がキューーーってなるんですよね、なぜかww

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

ゆきんこ555

  • メールを送信する

ゆきんこ555さんの最近のウラログ

<2011年06月>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30