デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

何もかも忘れたいと思って<3>

2011年06月02日 21:49

私が少し手の力を緩めると、

センパイもそっと体を離した。
 


私は大きく息をした。

そうでもしないと、息が止まってしまいそうだった。



ちらっと見上げると、センパイの優しい目が私を見ていた。

いつもよりまつげが長く見える。

センパイの目が薄茶色だったことに、初めて気付いた。



その目に吸い込まれそうになって、

慌てて俯こうとしたら、

センパイが私のあごをクイッと持ち上げた。



いやおうなく、お互いの顔が至近距離に迫る。

恥ずかしくて視線をそらしたけれど、

彼の唇が近づいてくるのがはっきりと見えた。



「ん・・・・」

初めは優しく触れるだけだったけれど、

それでも少し濡れたセンパイの唇は、

温かくて柔らかくて、

とても気持ちよかった。



無意識のうちに、私は唇を開き、

センパイと舌を絡めていた。

なぜか、少し甘い味がした。

センパイの舌が口の中に入ってきて、

いたるところを優しく刺激し始めた。



くちゅ・・・ちゅっ・・・



静かな部屋に、音が響く。

その音に反応して、

私は顔が赤くなった。



それでも、久しぶりのキスはとても気持ちよくて、

私もセンパイの口に舌を入れて、

彼の舌を求めた。



ときにはしっかりと、

ときには先だけ、

センパイと私の舌が絡み合った。



センパイの手が、私の首もとから、

少しずつ下に這っていく。

その感覚は、キスですでに敏感になっている肌を

さらに敏感にする。



胸まで到達すると、

何か壊れ物でも包むように、

そっと愛撫し始めた。

「ん・・・」

キスをしながら、

思わず声を出してしまった。



センパイの手に、私が手を重ねると、

センパイは唇を離してクスクスと笑った。

「こんなに震えちゃって。

まだ怖い?

それとも感じてるの??」



「・・・怖い・・・けど

気持ちよくて・・・」



センパイはにこりと笑って、

頬と唇にキスをすると、

私の手を引いてベッドに座らせた。




<つづく>

このウラログへのコメント

  • けい☆ 2011年06月03日 02:15

    いいですね。その恥じらいが大好きですよ。早く続編読みたいな。

  • ゆきんこ555 2011年06月03日 20:30

    けい☆さん>> ありがとうございます☆読者になっていただけてうれしいです

  • ゆきんこ555 2011年06月03日 20:31

    norioさん>> まだまだひっぱりますよ~ww

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

ゆきんこ555

  • メールを送信する

ゆきんこ555さんの最近のウラログ

<2011年06月>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30