- 名前
- ゆきんこ555
- 性別
- ♀
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- かなり感じやすいですww色々いじめられるの好き☆つまりMですね。 一回潮とか噴いてみ...
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何もかも忘れたいと思って
2011年05月31日 23:04
「お願いです、今日どっかに連れてってください・・・」
私は、センパイに電話をした。
少し前に元彼と別れた寂しさの波が久々に押し寄せてきて、
誰かといないと気がおかしくなりそうだった。
センパイは、「待ってな。今迎えに行くから」
と電話を切った。
暫くして、センパイが車で迎えに来た。
私が助手席に乗り込むと、黙って車を走らせた。
「いつもごめんなさい・・・。」
「まったくだよ。世話のやけるやつだな。」
センパイが笑いながら言った。
暇だったり悲しかったり寂しかったりしたら、
私はいつもセンパイを呼び出して、
センパイは文句を言いながらも私の気が済むまで側にいてくれる。
でも、長い付き合いであっても、
体の関係になったことはなかった。
そんな安心感から、私はセンパイにいつも甘えていた。
お兄ちゃんみたいな存在だった。
センパイは目的地もなく車を走らせた。
「だからさぁ、もう前を向けよ。
写真も捨てる。メアドも消す。電話も着キョにする。」
「それができたら、苦労しません!」
「俺がやってやろうか?」
「やだ・・・。」
「まったく・・・忘れろよ、そんな男。
ずっと言ってるけど、ろくな男じゃないじゃん。
世の中、もっといいヤツいっぱいいるって。」
「そうなんだろうけど・・・。」
私は、ため息をついた。
センパイは話題を変えて、色々話をしてくれた。
センパイの面白い話と、どことなく上から目線の物言いが、
私のブルーな気持ちを少しずつ和ませていってくれた。
ふと時計を見ると、もう11時になっていた。
かれこれ3時間車を走らせていることになる。
「センパイ、もう遅いから帰りましょ。」
「そうだな。」
センパイは車を走らせた。
「なぁ、今日は俺ん家泊まってきなよ。」
「とか言って、襲わないでくださいよw」
「泊まってくって言ったら、ふつうそうでしょ。」
「それはイヤです!」
サンパイは急に路肩に車を止めた。
「あのな、たまには俺の誘いにも乗ってよ。
俺も男なの。
毎回抱きたくなるのめっちゃがまんしてきたんだぞ。」
「でも・・・。」
急にセンパイの顔が近づいてきて、唇が重なった。
いきなりでビックリして、
私は金縛りにあったようになってしまった。
唇の神経が、センパイの柔らかい唇に反応してしまう。
「ん・・・。」
センパイの舌が私の唇をこじ開けようとすると、
意に反して私は受け入れてしまった。
「ふ・・・」
センパイの唇が離れると、息が漏れた。
センパイが私の顔をじっと見て、俯くと、
「そんな顔すんなよ。」
と呟いた。
「ごめん。安心しな。ちゃんと送ってくから。」
センパイは静かに車を発進させた。
私は、泣きたくなった。
「センパイ、連れてってください。」
「無理すんなって。
自分のこと大事にしろよ。」
「いいんです。」
「俺は別にお前を好きでもなんでもないんだよ?」
「それでもいいです。」
「ホントに抱くよ?」
「センパイから言い出したのに、
なんで今さらそんなこと言うんですか!」
「お前が後悔するかもしれないからだよ!」
「いいから。」
私は強く言った。
「いいから、連れてってください。」
センパイはため息をついて、
「分かった。」
と言った。
「後悔しても知らないからな。」
センパイの車は、マンションの駐車場に止まった。
私は、黙ってセンパイの隣に座っていた。
<つづく>
このウラログへのコメント
優しい、優しい先輩なんですね。好きでもないのに・・・うそ、実は好き!
たぁぼう>> 続けて読んでください☆でも嫉妬!?ww
norioさん>> 小説ですww
y・平野さん>> さぁ、どうなのでしょうww 途中までは本当ですけど、その先は創作なんで、真実はわかりませんww
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