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海外ウラ特パスポート、危機管理術4

2010年06月03日 23:17

今日の東京暑かったです。そこで今日もフロアから外には出ませんでしたが。

 最終回 危機管理
第4章 危機管理術 ホテル

 (危機管理術 ホテル編)

さて、ここまで説明したとおり、海外では空港も街中もショッピング中も、日本では考えられない危険がいっぱい。そうなると、海外にはもうどこにも安心できるところはないのだろうか。

せめて“海外滞在中の自宅”とも言えるホテルの自室、ここにいる間くらいは、安心してすごしたいものだが……。“ホテルは安心な場所”。日本ではそうしたイメージが強いが、残念なことに、海外ではそんな常識は通用しない。高級ホテルならいざ知らず、通常ツアーなどで使用されるホテルにも危険はいっぱいなのだ。

(部屋の基本機能が働いているか)
全ての国、全てのホテルに当てはまるわけではないが、ホテルの客室に入ったら、まずはドア、窓の鍵がちゃんと機能しているか?をチェック。もし不具合があるならば部屋を換えてもらわねばならない。また、通常ドアの内側に表示されている、避難通路の確認ももちろん必須。次に部屋にセーフティボックスがあるかをチェック。なければフロントのセーフティボックスの有無を問い合わせたい。パスポートや帰りの航空券、持ち歩かない現金トラベラーズチェックなどは必ずセーフティボックスに入れておく“管理”が不可欠だ。また、部屋にあるセーフティボックスも必ずしも安全とは限らない。壊れていないか、セーフティボックスごと持ち出されるような状態ではないかを確認しよう。

(外出時は貴重品を目立たない場所に)
注意したいのは外出時。鍵をかけるだけでは十分ではない。何故ならホテルのスタッフは、部屋の掃除やミニバーのチェックをするために、合鍵を持っているから。そして、時には彼らが泥棒であることも。

従って、外出時にパソコンを出しっぱなしにしたり、ブランド物のショッピングバッグを見えるところに放置したりという、緊張感のかけらもない行為は極めて危険。ホテルスタッフ自身が手を出さなくても、泥棒を手引きする可能性も否定できないのである。欧米の一流ホテルでは心配は少ないものの、高価なモノ、貴重なモノを置きっぱなしにしない……それは世界共通の常識だ。

チップ保証金?)
勿論、ビジネス旅行ブランド物の買い物旅行では、外出時にパソコンや高価なアイテムをやむを得ず部屋に残すこともある。そんな場合は、安全なエリアの安全なホテルに泊まることはもちろんだが、それでもスーツケースに入れて鍵をかけておくか、クローゼットなどにしまっておきたい。さらに確実に効果があるとはいえないものの、チップケチらないこと。『安全はお金で(料金の高いホテルを選ぶという意味も含め)買うもの』、それが海外の常識である。

(「DO NOT DISTURB」の札は常にかけておく)
ホテルのグレードや雰囲気から判断して、それでも心配な場合というのも少なくない。そんな場合は、「DO NOT DISTURB」の札を常時ドア外側にかけておこう(第2回第2章のコラム参照)。同時に部屋の中に誰かがいるかのような演出をし(ラジオをつけたままでもいい)、スーツケースの把手とベッドの手すりなどを自転車用のチェーンロックで固定。ただ、それがあからさまに見えてしまうと、万一、部屋に誰かが入ってきた場合、『いかにも大切なモノが入ってます……』とバレバレだから、なるべくチェーンロックが目立たないような置きかた、固定の仕方を心がけたい。

ホテルの安全基準はグレード?)
ホテルの中の危険は持ち物だけ……それも大きな勘違い。治安の良さそうなハワイでも、深夜の駐車場エレベーター内で女性客が強盗・誘拐被害に遇うケースも報告されている(そもそもそんな時間帯に女性露出の多い格好でウロウロしているのもどうかと思うが)。では、安全なホテルの見極め方、と言えば、もちろん、グレードが高いことが第一条件。監視カメラセキュリティスタッフを含めたシステムがしっかりしているからだ。さらに、1階ロビーフロント回りがこじんまりとしているホテルも比較的安全。人の出入りがフロントから把握でき、不審者がエレベーターに乗ろうとしても、必ずフロントマンの目の前を通ることになる。たとえば、ハワイの「ワイキキパークホテル」の1階ロビーレイアウトがそうであり、ホテル側もその安全性を強調している。

アジアではセーフティボックスホテルマンもし信用できない?)
欧米に比べて、アジアの一部では、さらに注意が必要になることも。たとえば、在タイ日本国大使館ウェブサイトには、ゲストハウスで「外出中や就寝中に部屋の鍵を壊して侵入し、物を盗る」、中級以上のホテル等でも「セーフティボックスに入れた貴重品の盗難が増えている」ホテルチェックイン後「自室にホテルマンの服を着た者が来て、パスポートの記載漏れがあったなどとパスポートを受け取り、そのまま持ち去られるニセホテルマンによる被害が増えている。フロントに連絡し、自分でフロントに出向くこと」などと記載され、注意を喚起している。セーフティボックスホテルマン(ニセモノだが)も信用できないホテルになんか、ボクは行きたくもないけど……。
トイレが壊れたら)
ホテル滞在で“血の気も凍る身近な”トラブルが、トイレの詰まり。古いホテル排水設備に不備があるホテルは少なくない。“大”を詰まらせ、バスルームにあふれ出た……なんて、想像するだけでも怖い“事件”である。

そんなとき、どうすれば恥をかかずに解決できるか ? 答えは簡単。電話の館内案内に「メンテナンス」があれば「メンテナンス」に。なければ「フロント」か「ハウスキーピング」に電話する。そして『Toiletdoesn’t work(トイレが壊れました)』と説明し、電話を切ったらトイレ周辺の目立つところに多めのチップアメリカなら $ 5ぐらい)を置き、すみやかに部屋を出る。それだけ。

1時間も外にいて帰ってくれば、綺麗になっているはず(ちなみに「DO NOT DISTURB」の札は外しておくこと)。

話は最初に戻るが、その部屋のトイレを最初に使ったとき、どんな感じで水が流れるかを確認しておくことも部屋のチェック項目である。

よもやま話
(周遊型旅行での荷物の広げ方)

ひとつの都市に1~2泊ずつするしかない急ぎ足の周遊旅行では、残念ながら、荷物をクローゼット箪笥の引き出しに収納する、優雅なホテル滞在スタイルを味わうことは不可能だ。それどころか荷物を広げる→しまうの繰返しであり、これでは忘れ物をする確率も高くなる。そこで周遊旅行での荷物は洗面グッズなどを除き、パカッと開いたスーツケースの中から出さないようにすることをお勧めする。目覚まし時刻をセットしたマイ目覚まし時計も、着替えの衣類も開いたままのスーツケースの中から出さない。何かを使ったら、すぐに戻す。これなら万が一寝坊して慌てて出発する際も、パッキングスーツケースをパタンと閉じるだけでOK。忘れ物も防げるわけだ。
もっとも、せっかくの休暇、そして旅行である。私なら周遊旅行でもそんな慌ただしいスケジュールは極力避けるようにしているが……。

 これを持ちまして旅行危機管理については終わります、
長くて済みませんでした。興味を持って頂けたら幸いです。

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