ダブルX-09／恐る恐る尋ねる

冷蔵庫が一杯になった
こんな事は初めてだ
「Tシャツ貸してくれる？」
着替えるとキッチンで何やらやっている
８時過ぎに出来上がった
味噌汁に焼き魚、何かの和え物に煮物とお新香
びっくりする程山盛りのサラダ
顔とテーブルの上を行き来する視線に気付かれた
「そうよ、その３分の２は貴方の分」
読まれている
「こんなに？」
「そう、こんなに」
ため息が漏れる
「ビールを先に飲むんだけれど」
と恐る恐る尋ねる
「いいわよ。今出して上げる」


お腹が膨れた
殆どが野菜でだ
「明日から、良いうんこが出るわ」
「軟便だったでしょう？」
「うん」
「何よそれ、シャレの積り？」
「段々とバナナの様になって来るから」
「一日何回出ていた？」
「一回」
「一日３度の食事だった？」
「朝昼兼用と晩」
「明日からは三度にして貰います。分かった？」
「はぃ、せんせぃ」
「元気の無い返事。わかった？」
「はい!!」
「宜しい」
「ビールだけしか飲まないの？」
「食後にウォッカをジュースやコーラで割ったのを飲む」
「どれ位？」
「大きなグラスに１・２杯」
「うん、食後と言うのは良いわ」
「ただし、週に１日だけ空けて貰います」