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日本の医薬市場はドラッグラグとドラッグロスが問題です

2024年08月25日 13:42

日本の医薬品市場は世界3位ですが徐々に低下して来ています。
人口減少で医療市場が縮小して来ているからです。
それと世界的な医薬品メーカーが存在しないのです。
武田製薬がやっと世界13位でしかありません。
その理由は、医療市場が縮小して来ているからだけではありません。
日本はドラッグラグが長いという事もあります。
医薬品メーカーは多額のお金を掛けて医薬品開発します。
しかし最後には臨床試験という壁が有ります。
日本は臨床試験から承認まで行く時間がとても長いのです。
現在の武田薬品の主力製品は、エンタイビオ(現在3500億/年)という潰瘍性大腸炎治療薬ですが、アメリがでは2014年5月に承認されたエンタイビオが、日本では2018年7月にやっと承認されたのです。
日本の武田薬品開発した薬品にも関わらず、何故アメリカより4年も遅くなるのか?
日本が世界より慎重に薬の安全性と有効性を審査するのは結構ですが、
一番の問題は日本の薬事、薬価制度が複雑で、薬価算定が難しいのです。
それと国際共同治験が日本は難しい事も挙げられます。日本独特の治験方法治験計画が
他国と異なるため、調整期間が長くなり、治験期間も当然長くなる。
もう一つ代表的な医薬品では最近話題となった肥満治療薬ウゴービでも同じ事が言えます。
アメリがでは2021年承認、日本では2023年承認と日本が2年遅れでの承認となっています。
この2年(ウゴービ)4年間1(エンタイビオ)がドラッグラグという事です。ドラッグラグが長いと投資したマネーを早期に回収出来ませんから、薬品メーカーの経営に響く事になりますよね~。
もう一つはドラッグロスです。ロスと言えば、廃棄処分する医薬品が多い事だろうと思うでしょうが
まあそれも有りますが、このドラッグロスというのは、そもそも開発(開発には治験も含まれる)して
いない医薬品が多いのです。
希少性医薬品などは日本では使用できない事が多いのです。
例えば急性リンパ白血病の治療薬「カラスパルガーゼぺゴル」などは、そもそも日本で承認されて
いないので、使えません。カラスパルガーゼぺゴルは生後1か月~21歳までの若年の旧制リンパ白血病
で使われます。まあ若い人が罹る白血病ですが、これに対処する医薬品が無いというのは辛いですね。
リスク神経芽腫の治療薬「ナキシタマブ」もそうです。
これも若年層に多い病気ですが、骨や骨髄に難易性の神経芽腫を持つ患者はそれほど多いわけでは
ありませんが、この病気になると、日本では治療を受けられないのです。
アメリカは即座に臨床試験で有効性を確認して承認されています。
アメリカはFDAの対応も早いし、医療規模が日本の7倍もあり、人口が増えていますから、世界的医薬品メーカーは増々巨大化して来ると思います。まあ良い医薬品開発されるという事です。
治験する人種も豊富ですから、希少性難病に罹ったら、アメリカに行って治療するしかありません。
ただアメリカで治療を受けると、バカ高いですけどね。
このそもそも開発していないドラッグロスという問題もあるのです。

このデジログへのコメント

  • 真夏 2024年08月26日 14:46

    武田のアリナミン製薬、売却はプラス、マイナス?

  • ゴルキチ 2024年08月27日 22:55

    > 真夏さん

    経営陣は次の経営資源をどこに集中させるかって事でしょう。
    先を見て経営しますからね。多分そこにアリナミンが無かったって事です。

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