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1987年春。絵を描いたことない新人アニメ部員はどうするのか?

2021年09月01日 22:16

前回は、アニメ部に入るまでのお話でした。

さて、絵を描いたことのない人がアニメーション部という
絵がかけなきゃ話にならないとこで、どうなるの?ですよ。

どうなるのか?というと、描けるように頑張るしかない(笑)
しかし、それだけでは済まないということに気づかされていくのでした。

というのも、絵が描けるというのはただ描けるだけということ。
俗にいう「イラスト」です。(若しくは大いなる落書き
イラスト描けるようになるのだってゼロから始めるのは大変です。

ところが、よくよく考えたらこのアニメーション部なるところで
必要なのは「動く絵が描ける」「マンガが描ける」なのです。
イラストを描くよりも、もう1段も2段も上の話だったわけです。

さらにアニメについては、たとえ数分のものでも
シナリオ」「絵コンテ」「原画」「動画」といった
必要な工程がたくさんあり、それらを勉強する必要もあります。

マンガに至っては、「プロット」「ネームラフ)」「下書き」
ペン入れ」「ベタ塗り/トーン貼り」といった工程
素人ながらもやらなければなりません。これも勉強です(笑)

ということで、
イラストが描けるようになって」
「それを動かす絵にできるようになって」
シナリオに基づいて、カット割りやカメラワークを考えれるようになって」
「それに合わせた原画、そして動画を描けるようになる」
「また、それと別にシナリオ考えて、ラフ描いてコマ割り考えれるようになって」
「そこに、下書きしてペン入れして、ベタトーン貼りしてマンガを作る」
と、並べてみたらこれマンガアニメ見てればいいんじゃね?なんて
甘いレベルで済まされるものではありませんでした…

こんなのできない…と思いつつ、まずはいろいろ吸収しようと考えていきます。

そうすると、ただ見ていただけのアニメマンガイラスト
全く違う角度から見るようになっていきました。

アニメはコマ送りで見たりするようになり、原画は誰が描いているのか?とか
今回のシナリオは誰が描いているのか?よかったカットは?どんな動きか?など…

マンガはコマ割りのルールや次ページへの展開のさせ方、効果線の使い方や
動きのある絵の描き方は見せ方など、読み流してただけとは違う見方に…

イラストでも、作者ごとに違う線の強弱や道具による違い、
1枚絵ならではの構図であったり、細かな仕上げや技術に目を向けるようになります。


…しかし、です。
勉強したところで、思うようにすぐ描けたりしないのです。

たとえば、フリーハンドで500円玉大の丸を一筆で書いてください。
と言われて、さっとほぼ真円描けたりしますか?ということです。
頭に描いた思った通りの線を、自分の手が描いてくれないのです…( ノД`)

と、いうことで…
絵を描いたことのない新人アニメ部員は、
思うような線が描けるように、ひたすら「線」や「図形」を描く練習をすることに
なるのです。すなわち「イラストそのものの練習にすら、まだいけない!(笑)」

果たして、このままこのアニメーション部という沼と付き合っていけるのでしょうか…

次回に続く…のか?w

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