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1987年初夏。アニメ部部室。ある友人との出会い。

2021年09月03日 23:57

1987年初夏。アニメ部部室。ある友人との出会い。

懲りずに続けております昔話でございます(笑)

前回は、アニメ部やめそうになったけどある作品に出会って続けよう…
というところまでお話ししました。

ただ、作品に出会ったところで絵が描けるようになったりはしません。
(描く動機付けにはなりますが…)

やっぱり絵が描けないという苦しみを味わいながらも
アニメ部の雰囲気に少しづつ慣れてきた初夏。
部室で、黙々と絵を描き続ける同級生出会います。

彼の名はN君(仮)。

当時の基準でも、今の基準でも間違いなくオタクと思われるだろう容姿w
先輩たちとの会話を聞いても、かなり深く濃い内容であり
あのアニメのあの作画監督は絵がまとまっていなくてダメだ!とか
このアニメのこのシーンはこんな演出が秀逸だ!などなど
アニメマンガに造詣が深いのがよくわかります。

ですが、それ以上にすごかったのは絵が描けるということ。
しかも、すでにイラストマンガアニメーション動画
アマチュアレベルとしては十分に描けていたという技術レベル。

当初は話しにくかったのですが、あるきっかけで話をするように。
それが前回お話しした「赤い光弾ジリオン」だったのです。

自分としてはまず単純に面白い、絵柄が好きといった部分が気に入っていたのですが
彼は作品の脚本や作画、アクションといった部分や声優の特徴を評価していました。

そういった自分の思うところを話し合っていくうちに
自然と「絵を描けるようになりたい」と相談するようになりました。

すると彼はまず下手でもいいから絵を描くことの抵抗を減らす方がいいと
なにかあれば「イラストで笑いを取るような筆談をする」と提案してきました。

ただしそれは「マッキーで書く」が条件。
これ、一見なぜ?と思うけれど、書き直しが利かない。
利かないがゆえに、線の整理や構図をあらかじめ考えないと
まったくお話にならない。

でも、思い切りが大事であるために迷いが捨てれるといわれ
めっちゃ互いに描きまくって、あーでもないこーでもないと爆笑しながら
絵を鍛えてもらうことができました。

こうして,次第に絵を描くことに抵抗がなくなっていき
少しづつ、絵らしいものが描けるようになるのでした。

…こうして、アニメにもマンガにもだんだん抵抗がなくなってきて
さらに深みにはまっていくことに、まだ気が付いてはいないようで。

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