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「ひとよ」レビュー☆

2019年11月10日 22:32

「ひとよ」レビュー☆

佐藤健松岡茉優、鈴木亮平主演他。壊れた家族は、つながれますか?どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母こはる田中裕子)は、愛した夫を殺めた。それが、最愛子どもたち三兄弟の幸せと慎二て。そして、こはるは、15年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った。時は流れ、現代。次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)の三兄弟は、事件の日から抱えたこころの傷を隠したまま、大人になった。抗うことのできなかった分かれ道から、時間が止まってしまった家族。そんな一家に、母・こはるは帰ってくる。15年前、母の切なる決断とのこされた子どもたち。皆が願った将来とは違ってしまった今、再会を果たした彼らがたどりつく先は?あまりにも切ない“母なる事件”から15年。希望を夢見た親と子のゆく末は―。「家族の絆」の歓びと哀しみがこころを打つ、感涙ヒューマンドラマの大力作。

10/10点!!どんな夜でも、夜は明けるものだ。白石監督が描く家族が想像つかなくて、グチャグチャに救いようのない展開になるのかと思いきや、澄みやかで勇気が貰える作品でした(*^¬^*) 稲村家が本当にいるんじゃないかというリアルさで、作品のど真ん中にどっしり存在していました。稲村家だけじゃなくて、劇中に登場するどの家族も、殺人とか虐待の連鎖、長期介護麻薬、色々抱えていて、普通、そんなに抱えていたら家族として崩壊してるよなと思うのに、それでも家族で居続けるのが凄いなとストレートに感動しましたし、救いがありました。田中裕子が冒頭から凄くて、重たい話なのに笑える言動もあって、まだ見ぬ演技の振り幅に圧倒されました(*^^*) 私は女性なので、こはると園子のシーンや二三子(MEGUMI)の想いに共感し、泣きそうになりました。クライマックスで、大人になった三兄弟が「今度こそ」と追いかけるシーンも、思い出しただけで泣けます(;_;) 人を一人殺すってこういうことなんだと言うのも逃げなく、見せつけられ、それでも大樹の「家族だから」という言葉と、雄二の自分が悪く言うのはいいけど他人に傷つけられるのは許せないという気持ちの正体は、やはり「絆」なのだろうなと、清濁併せ呑む絆の強さに感動しました。出ている俳優陣が皆、素晴らしく意外性もある演技で、佐藤健も脱皮しかかってました。上手く言葉に出来ない想いをこれでもかというくらい描いた秀作なので、とりあえず観て!欲しいです。2019年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2019年11月11日 17:26

    久しぶりでは?10点満点ヽ(*´▽)ノ♪

    観てみます~(*´∇`*)

  • ユリ 2019年11月12日 00:38

    > はらぺこさん
    久々ですね。年末はこういう駆け込み10点あるんですよね。そんなに混んでなかったのでぜひご覧になってください(^^)

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