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【魔法少女っ】22-3、語り継ぐ歌姫【水浴び】

2011年07月23日 19:51

「あの~。私はどうすれば~」
戦艦ゲルニカの甲板で対峙する二者の横で、麻衣子は尋ねた。
「ズコーっ!」
緊張感が抜けて転ける茜とアドルフ。
2、3分程考えてから、アドルフは答えた。
「うん、そうだ。娘よ、お前には闘いの始終を見届けて貰おう。そして、闘いの勝者を讃え、後世に語り継ぐ歌姫になって貰おう。取って着けたようなアイデアだが、どうだ?」

本当に、取って着けたようなアイデアだった。「語り継ぐ歌姫」ってどっかで聞いたようなフレーズだし。
「ええ、喜んで」
「先輩、即答ですか~」
ガビーンな茜。
「歌姫」っていうのが演劇とか好きである麻衣子のキンセンに触れたらしい。
「というわけで勝負だ、清澄茜!うおおお~!」
気合いだか魔力だか何かを高めて、ゲリマンダーモードに変化するアドルフ。
「はああああ~!」
茜も同様に魔力を高めて行く。
「すごい!なんか……」
ものすごい魔力と熱気に満ちた空気がそこを支配した。
「簡単に言えばゴゴゴゴですね」
なぜかカメラ目線な麻衣子

ずずず~い。
学食で茶をしばく小春とサダムとクポー
「なんだか恐縮です」
ダムがクポーに頭を下げる。学食ティータイムメニューをおごってもらったのだ。
「いやいや、校門前を戦場にされるよりましだからですよ」
学食なのでクポーは人間態だ。
「いつ頃決着着くかなぁ~」
小春学食時計を見上げる。
「案外早く着いたり」
とサダム
しかし両者ともに決着を告げる虫の報せも予感もなかった。
「アドルフが勝ったら、茜がしぬかもしんないのに呑気だな小春は」
クポーが指摘する。
「茜はあたしの親友よ。その時はマッハで駆け付けて見届けるよ」
じたばたしてもしょうがないテイカンが小春にはあるようだ。それは茜の勝利と無事を信じているも意味しているようだ。
「儂の場合は立場上駆け付けてあげられないがな」
ずずず~い。

「こっちには加勢が欲しいですわ~」
容赦ない敵の攻撃に晒される立場の千歳だった。

続く!

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