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スペインの世界遺産、文化遺産(その16)
2010年08月03日 08:25
文化遺産だけでも16回目になりました。まだまだ続きます。スペインって沢山ありますね。
今日のところは私は全く知りませんでした。
22.ラス・メドゥラス
座標: 北緯42度28分10秒 西経6度46分15秒 / 北緯42.46944度 西経6.77083度 / 42.46944; -6.77083
ラス・メドゥラス(Las Médulas)はレオン県のポンフェラーダ近郊に広がる古代ローマ帝国の金鉱山跡である。ラス・メドゥラスは、古代の鉱業によって生まれた産業遺産であるとともに優れた文化的景観を形成しており、ユネスコの世界遺産にも登録されている。この金鉱の枯渇が帝国滅亡の遠因になった。
ラス・メドゥラスの目を見張るような景観は、古代ローマ時代の鉱山技術であるルイナ・モンティウム(Ruina Montium)の結果生まれたものである。この技術は西暦77年に大プリニウスも書き留めているもので、山の近隣の川から少なくとも7本の水路を引いて、そこから大量の水を流すことで、山の表面を削りとってゆく方法である。その水路は、削り取った土砂から砂金を洗い出す役割も果たしており、カリフォルニア式水力採鉱(hydraulicmining)の先駆けと言うことが出来る。ヒスパニア・テラコネンシス(Hispania Terraconensis)一帯に古代ローマ帝国が侵入したのは、アウグストゥス帝の治世下にあたる紀元前25年のことであった。そして一帯は征服され、ほどなくして金の採掘が始まった。
シエラ・デ・ラ・カブレラ(Sierra de La Cabrera, ラ・カブレラ山地)からラス・メドゥラスに必要量の水をもたらすために、総延長100 km 以上にもなる少なくとも7本の平行な水路が建造された。そのうち、切り立った地形の部分は良好に現存しているものもあり、いくつかの岩刻碑文も残っている
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
(1)人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4)人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
今日はこれ一つです。
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