誰彼かまわずひとに自慢したいほどの男性と付合い始めたおんなのこの不幸と幸福について

「おはようございます：昨夜飲み会の帰り、彼からメール！どうやら飲んでいて今から会う？みたいな。もうタクシーで帰り道だったし声ガラガラなので断った。そしたらいつ会う？ってなって、今日の夜会うことに。１ヶ月ぶり。昼間寝て風邪回復します。」


「おつかれさま：ついこの間、生理が遅れてるって、気をもんでいたのは、どこの誰だったっけ？(笑）
なんだか、また彼の自慢を聞いているみたいだよ。
でも、『いつ会う？』ぢゃなくて『いつ、する？』ってかんぢ(笑）
おたがい、たまっているものをぶつけあう・・・
いい夜になりますよう・・・あのことにだけ、気をつけて。
それとも『わたし、生むわ』と、いってみる？」

「今日はセックス控えようかと…体調もあまり良くないし、身体だけの遊びの付き合いだったら、やっぱり嫌だから。ご飯だけ。」
「大きい人用コンドームって売ってるの？」


「ゲラゲラゲラ：遊びぢゃいや、なんつってる子が、
なんで、コンドームの心配してんだよ、ばーろー。(笑）
ボクは生まれてこの方、おおきいひとになった経験がありませんから、知らないけど、あると思うよ。
ドンキとかで、山積みんなってないかなぁ？
あそこなら、気にしないで買えると思うけど・・・
えっとね、やっぱり、（コンドーム）したくない、ってひとは
なかなかつけてもらうの、難しいと思う。
彼はきっと、あまりしないひとなんだと。
かといって、キミが、ピル呑むのもなぁ・・・」


「でしょう？ピル飲めと女友達には言われるけど、子供はタイミング合えば欲しいし。二十代前半ならともかく、いまから飲む気はしないの。」


「何が「でしょう？」なの？ピルのこと？
・・・副作用、あるっていうしねぇ・・・
前カノが、ボクと付合う前、彼が避妊してくれないこと、とても悩んでのを思い出します。
今日は薄曇り、風もあり、底冷えのする東京
さぶいよー。
外、行きたくねえよぉ・・・」


「彼はつけない人な気がする。それに対しての、でしょう？。
こちらも寒い。雪が舞っています。外出たくない～」

「彼には、一度は言ったほうがいい。
裸ではないときに。
あなたのことを好きだし、
セックスも、とても素敵だけれど、
独りで、命を授かることを恐れなくちゃいけないのは、いやだ、って。
ついこの間も、キミはとても悲しい時間を
ひとりで過ごさなくてはならなかったよね？
あれこれダラダラいいつのって、結婚を要求しているって、
思われるのも、いやだろうから、
飽くまでも、さらりと、手短に、話すように。

なんなら、

「結婚はまだ考えていないし、
つきあうだけで終わっても、それはそれでかまわない」

って、付け加えてもいい。
これは、おんなのことしての矜持の問題。
おろそかにすべきではない。

彼もおとこのこなら、
キミのことが好きなら、
そしてキミを大切なパートナーとして付合って行きたい、と思うなら、
キミに不愉快な思いをさせたくはないだろう。
だから、ちゃんと、なんらかの答えを用意してくれるはず。
言葉にはしなくても。

もう、彼もいい年なんだから、
おんなのこにとって、あるいは自分にとって、
妊娠がどれだけ、たいへんなことか？
おんなのこが独りでその恐怖と戦うことがどれだけ大変か、
それぐらいはイメージできているだろう。

しっかりしろよ。
明日のために。

・・・なんだか、『電車男』の応援団の心境です。