- 名前
- callo
- 性別
- ♂
- 年齢
- 58歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ドキドキさがして ときどき うろうろ・・・
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こんばーと
2009年02月11日 23:46
夕暮れ時が近くなり、
オフィスの誰もが、
そわそわと、せわしなく
外の気配が気になり始める頃
ボクはまた、仕事にかこつけて
キミをデスクの脇に呼び出し
キミの仕事について、
ひとつ、ふたつ、質問を重ねる
律儀で、まぢめで、
けれど仕事になんか、何の興味もない
けれどそのことを、オフィスの中では
おくびにも出さない、キミは、
途中まで、お仕事のように
短い反応と、意見を、必要最低限の語彙を使って
ボクに返していく
ころあいを見計らって、
ボクはキミの、
アフター5をせしめようと、
「ちょっとこっちを見てくれるかな?」
なんつって、
パソコンの画面に、予め連ねておいた白文字を選択し
反転させて、見せる
そこには、
レストランの、ある街と
その料理のチョイス法について
簡単な比較メモが記されていて
「どちらを選びますか?」
なんていう言葉が記されていて
キミはいつものように声を出すこともなく、
静かに、表参道を指差す
「そっかぁ・・・」
と、いいながらボクはまた、
新たな文字列を反転させると
そこには、
「あったかくて、甘いもの、食おう」
なんて文字が、連なっていて
キミは大仰に、横に並んだボクから遠ざかるようにして
しれっとしたボクの横顔に、目を向けなおしてから
「今日?」
ボクはパソコンのキーをたたいて
「もちろん、この後すぐ」
と、ブルーの文字列を浮かび上がらせる
それから、40分後、
ボクは、須田町の、座敷の上のテーブルを挟んで
暖かい桜湯をすすりながら
おいしいものを前にしたキミが
いつも浮かべる笑顔と
向かい合っている
キミに、ゆび一本、触れることもなく
それ以上、距離がちぢまることもなく
ただ、お茶しているだけなのに
どことなく、秘密めいているのは、
多分、キミが、必要以上に、
人の目を、気にしているからなんだろうけれど、
最近のキミは、
緊張も解けてきたのか、
なんだか家にいるみたいに、
なんでも
かんでも、
平気でボクと、
食べ物をシェアしようとするのは、
いいことなんだか
いけないこと、なんだか
まぁそれも、実は
どうでもいいことだけど、
ボクにはちょっとだけ、
嬉しいことではある
今日も、おいしい笑顔を
ありがとう。
ボクにはそれが
いちばんのご馳走でした
いつも、そう思っています。
・・・mixiも、なんだか狭くなってきたし、
本拠地を、ここに移そうかしらん?
このデジログへのコメント
素敵な関係ですね。ちょこもそんな心許せるひとがそばにいて欲しいな…
> ちょこさん
うぅむ・・・困ったな。
あの、これ、フィクション、なんですけど?(笑)
ボクはサラリーマンではありません。
フレンド、ではなく「マイミク」さんなら、その辺り、よくご存知です。(笑)
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