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生き急ぐ音

2008年08月19日 01:18

生き急ぐ音

どの世界においても偉大な親をもつ子供というのは
大変だといわれます。その存在が大きければ大きいほど
プレッシャーになるでしょうし、また回りもすぐに比べたがります。
ましてや、その親と同じ業界に身を置いた場合は、大変な心労が
あると思われます。
今日、紹介するジェフ・バックリーもそのような境遇に
いた人です。
父であるティムバックリーは60年代半ばに登場した、シンガー
ソングライターでした。とは言っても今もって追随者が現われない
ほどに個性的な音楽を奏でる人でした。弾き語りを中心としていながらバックはフリーキーなジャズコンボを従え、1曲7~8分程度の
長い曲を演奏しました。例え様がないのですが、強いて言えば、
アシッドフォークサイケデリックフォークといった感じ
でしょうか?僕は一時期、この人の音楽にどっぷりの時期が
ありました。もちろん今でも大好きです。
そのティムドラッグオーヴァードースで28歳で亡くなって
しまいます。
生前、父母が離婚した事もあり息子であるジェフは何日かしか父との
面識はなかったようです。
最初、ジェフプロフのような物を見た時に好きな音楽が自分と
似ているというか自由奔放な印象を先ず持ちました。
レッドツェッペリンホリーズ戦前ブルースビリー・ホリデイ
バッド・ブレインズ、二ーナ・シモン、ニルヴァーナ、ヌスラット
ファテ・アリ・ハーン(パキスタンのカッワリーという宗教音楽の
第一人者です)」
これらを並べて、皆さんはどう感じるでしょうか?おそらく
支離滅裂整合感を丸で感じないと思います。でも僕もそうですが
これらが全て並列なんですよ。全くのジャンルレス。
そこが凄く気になってすぐにアルバムを買いました。
ティムの子という前情報はありましたが、聞いて驚きました。
言葉は悪いですが、得たいの知れなさというかその音から垣間見れる
オーラは父そっくりでした。ただし、器の大きさから言うと
息子の方が遙に上でした。ティムの事など彼の音を聞いているうちに
忘れてしまいました。
このアルバムはティムアルバムよりもよく聞きました。ファースト
アルバムで既に孤高の作品を作ってしまったという感じがしましたね。

ところがこのアルバムが最初で最後となってしまったのです。
この3年後に彼は溺死してしまいました。自殺説もあるらしい
ですが、おそらく僕は事故だと思います。
多分この20年で音楽界最大の損失だと僕は今でも思っています。
死後、発表されたライヴアルバムも壮絶の一言です。人間の感情の
起伏を音楽で表現しているといっても過言ではないでしょう。
正に感じる音楽というのはこういう音楽だと思います。


https://jp.youtube.com/watch?v=HKnxmkOAj88

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