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- 東京都在住の普通のサラリーマンです。音楽や映画等アーティスティックな物が好きですが、...
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黒船 イン ロンドン??
2008年08月11日 02:33
加藤和彦という日本が誇るべき才人の事を思うとき、
僕はやっぱり、サディスティック・ミカ・バンドが出てきます。
デビュー時からして、この人はおしゃれです。何せフォーク・クルセダーズの
メンバー募集を当時の男性ファッション雑誌「メンズクラブ」で行なってい
るのですから。。(笑)それを見て来るメンバーもそりゃ違いますよね(笑)
そんな加藤氏がフォークルを絶頂期に解散させ、3年弱位でしょうか
ソロ活動や他人への曲提供、プロデュース等を経験した後に
組んだバンドがミカ・バンドです。結成は72年です。
加藤氏のバランス感覚というのは僕にとって、非常に納得できる
ものです。当時の日本からすれば、場違いなほどにファッショナブル
で楽曲もヒップの極みであるにも関わらず、日本的、オリエンタルな要素を
必ず導入しています。これはどうか今の若い子達にこそ気がついて
欲しい要素です。
ファーストアルバムを聞いたイギリス人プロデューサーのクリス・トーマスは
自らプロデュースを買って出ます。その当時のクリスというのは
ポール・マッカートニー、ピンク・フロイド、ロクシー・ミュージック等の
仕事で最先端を走っていた人です。(セックス・ピストルズ
のプロデュースもこの人です)
加藤はフォークルからの盟友である詩人の松山猛とメンバーとで
楽曲を作り上げるべく、ロンドンに乗り込みます。
アルバムタイトルは「黒船」。内容は黒船がやってきた時の日本をイメージした
コンセプトアルバムでした。当時のプログレッシブ・ロック的に
インストゥルメンタルも多く配し、ミカのナスティーなヴォーカルが映えるグラム・ロックやザ・フーのようなアレンジの曲もあり
全体的にファンキーにまたオリエンタルに作り上げた大名盤です。
加藤がヴォーカルをとる、「どんたく」は、トーキング・ヘッズあたりが
やってもおかしくない程で全く古さは感じさせません。
日本とイギリスで発売されたそのアルバムはむしろロンドンで話題となり
ブライアン・フェリーが気に入り、ロクシーの前座に起用されますが、
ツアー後半にはメインを食ってしまう程の盛り上がりを見せていた
そうです。その時はロクシーのメンバーも真っ青だったという話を
聞いた事があります。
加藤和彦、高中正義、高橋ユキヒロ、小原礼、ミカの5人は
正に世界へ向けて大きな一歩を踏み出したはずでした。。。
ところがここで思いもかけぬ出来事が起きます。
当時、加藤の奥さんであったヴォーカル、ミカとプロデューサーの
クリス・トーマスが不倫してしまうのです。
しかもミカはそのまま日本へ帰らず、クリスと共に生活を開始して
しまいます。(その辺りのゴタゴタは色々な説がありますが、加藤
の踏ん切りも早く、離婚~ミカ脱退と進んで行きました)
何年か前にキムタク主演のドラマでブライアン・フェリーの「東京ジョ
ー」という曲が使われていましたが、それはこの時期の加藤の事を
歌った内容と言われております。
ブライアン自身も恋人のジェリー・ホールをストーンズのミックに
寝取られたのがこの頃だから、人の事歌ってる場合じゃないと
思うのですが。。(笑)
話しがそれましたが、その後もバンドはサディスティックスと
バンド名を変えて活動しますが、次第にフェイドアウトしてしまいます。
その後、桐島かれんと木村カエラで2度再結成しているので
そちらでご存知の方は多いと思います。ミカと3人並べると
加藤氏の女性の趣味がちょっとわかる気がするのは僕だけでしょうか?笑
加藤氏抜きの再結成でミカが久しぶりにステージに立った模様の
映像がありましたのでご覧ください。一緒に歌っているのは
ユーミンです。(ユーミンはミカをとても尊敬しているそうです)
https://jp.youtube.com/watch?v=7AgPpNmAWr8
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