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朝からの雷

2008年08月05日 06:26

五時頃からなのだろうか、雨がどしゃぶりであった。
雷の音で 起こされた。

それが 予知なのか 電話が鳴った・・・・
僕が生まれた家の前に、村一番の暴れん坊がいて、あまりに動き回

るので、見るの見かねた母が僕をその彼の背中におぶせた。
僕と10歳違うから多分、小学高学年くらいの時と思う。

それでもなお、おぶったまま夕方まで・・暴れまわっていたという。

その、今ではあんちゃんと僕は呼んでいるのだが、あんちゃんのお母さんは農家ばかりの村にあって、高等女学校出の才女で・・高貴な人の

子供を産んで一人で育てていたのである。
僕の父と幼馴染で僕の父は四年前に亡くなったのですが、そのおばさん

は、元気で僕が行くと「そうちゃん、よく来たね・・しょうちゃん(簿の父)とよくままごとをして遊んだんだよ」と話しかけてくる。

そのおばさんが、6月16日に頭が痛いと入院した、クモ膜化出血だった。三日後くらいから意識が無くなり・・・とうとう昨日亡くなった

と言う電話があんちゃんから入った。
暴れん坊で、勉強は全くしなかったあんちゃんも、お母さんの力で高校

大学まで一応出た、そして今はプロパンガスの会社の社長になったあんちゃん、暴れん坊で有名だったため、僕に誰にいじめられても俺の名前

を言え・・と言われて育った私には強い味方であった。
 入院したおばさんの所に毎日朝晩行っていたが、僕も一緒に行くと、

部屋に5分も居たら出て行ってしまう、僕はおばさんの手をさすりおばさん惣吉だよ・・元気になってね・・とか、いろいろ話しかけるので

すが、あんちゃんは「どうだ、お前の見識で・・どのくらい持つか・・
わからねぇぇか」と言って・・お前ちょっと見ていろ・・と言ってまた

部屋から出て行ってしまう。
暴れん坊の姿まるで無くなってしまっている、暴れん坊程気が弱く、心

が優しいんだよね、気が弱いから虚勢をはるのだなぁぁ。
と今更ながらあんちゃんを見ていると感じてしまう。

まだ、雷がゴロゴロと鳴っている、まるでおばさんの死を悼むようだ。
おばさん、僕の父とまたままごと出来るね・・・・。

父によろしく伝えて下さいね。

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