離れてほしいとき

昨日は、以前書いた(4/10のログ)、理解不能なソフトを作っている小学校の時の友達に会った。

夜10時に阿佐ヶ谷駅で待ち合わせをした。
なぜ、阿佐ヶ谷なのか、わからない・・・。
とにかく、阿佐ヶ谷で会おうと言われた。


久しぶりだったが、会った瞬間にすぐにわかった。
本当に不思議な奴だ。
目立つほどではないが、ちょっとメタボになっている。
ひげも生やしている。
でも、会えば、すぐわかる。昔のままだ。

「僕の行きつけのバーに行かない？」
と言われた。

「いいよ」
と俺は言った。

駅から、昔の話をしながら少し歩き、
雑居ビルみたいな小さいビルの階段を登っていく。
2階に着く。
カウンター席が10席ぐらいしかない、狭いバーだ。
すごく混んでいる。
そこで、ビールを注文して、ビールを受け取り、さらに階段を上る。

そして、3階に行く。
DJブースがあり、小さいステージもあるが、8畳ぐらいの広さのフロア。
狭い…。
そこに客が10人ぐらい、いる。
DJがガンガンに音楽をかけている。

どうみても、小学校の友人と久しぶりに会って、話す雰囲気ではない。
なぜ、ここに俺をつれてきたのか、わからない。

「今、何してるの？」
「え？」
「い・ま、な・に・し・て・る・の・？」
「ＳＥ」
「どこの会社で？」
「え？」
「ど・こ・の・か・い・し・ゃ・で・？」
「ＳＥ」

こんな感じの、かみ合わない会話。
友達がSEをしているのは、メールで教えてもらっている。

行きつけだ、と言うだけあって、知っている人がたくさんいるらしい。
いろんな人が、友達に声をかけてくる。

ほとんど外国人だ。
日本人は、女の子が3人だけ。
3人とも常連らしい。


友達は外国人と、一応、英語で話しているが、メチャクチャだ。
文法も単語も使い方が違う。

でも、おかしい。
なぜか通じているらしい。

なぜだ？

俺には、外国人が友達に話している英語はわかるが、友達が話している英語は、全然わからない。

I just started music 22 May,DJ play.

こんな英語、わからないよなあ。
5月22日に、ぼくがDJをするから来てね、と言いたいらしい。

ニューヨークに行っていたと言っていたが、こんな英語で、ニューヨークで暮らしていたのだろうか？


OK,It's Thursday.I'll come here.

え？通じてる。22日は、木曜日だ。
英語は、勢いが重要なのかもしれない、と妙な納得をした。


女の子の一人が、俺達のところに、ニコニコ笑いながら来た。
俺の顔を見て、
「見ない人だけど、○○の友達？」
と俺の友達の名前を言う。

友達が、
「小学生のときの同級生」
と言った。

「私、○○て言うの、よろしくね。」
「え？」
俺には、その女の子が言った言葉が聞こえない。

女の子は、俺にかなり顔を近づけて、
「○○て言うの。あなたは？」
と言った。

「○○です。」

俺は、そこの空間で1人だけ、完全に雰囲気が違うので、浮いている。
その子は、俺が周りと違うタイプだったので、興味を持ったのか、いろいろ話しかけてきた。

タバコに火をつけて、
「普段、どこで飲んでるの？」
「どこに住んでるの？」
いろいろ、話しかけてくる。

俺は、たばこが好きではない。
たばこを吸いながら話されると、煙を吹きかけられてるような気がする。

離れてくれー。。。

そうしたら、友達が、携帯のカメラをこっちに向けた。
その女の子は、俺の肩によっかかって、ポーズをとった。
カシャ。

さらに、俺に顔を近づけてくる。
どんどん近づいてくる。
その子の髪の毛が、俺の首につく。
カシャ。

友達は、今度は、携帯を縦にして、構えた。
その子は、さらに近づいてくる。

その子の息が俺にかかる。
たばことアルコールと、つまみのにおいがまざっている。
どんどん近づいてくる。

離れてくれー。。。

頬に生暖かいものが…。
とうとう、俺の頬にキスをされた。

離れてくれー。。。
カシャ。

そのとき、
「Hi, ○○」
「Hi,Eric}

よかった。。。
外国人が、その女の子に話しかけてくれた。


友達が、少し混んできたから、一度、外に行こう、と言った。
そして、外に出た。
「○○さん、きれいだよね」
さっきの女の子のこと。

「そうだね」
とりあえず、話しを合わせる。

「あれで、38歳だもんなあ。20代にしか見えないよ。最近の女性は、本当にきれいだよ。」
友達は、その女の子が好きらしい。

性格もすごく良い人だと思う。
美人だと思う。
でも、俺には無理だ。



バー全体に、たばこの臭いが充満している。
やっぱり、俺には、こういう場所は無理だ・・・。