K君の彼女

3月末はやはり、忙しい。
なかなか、毎日の更新は難しい。


(前回の続き)

たとえば、女の子が新しい服を買って、初めて、着てきた時、
みんなに、「かわいい」と言われたいと思う。

「この洋服、高かったのよ。」と女の子が言った時、
ちょっと自慢も入っていると思う。
でも、「似合ってるね。」と言える。

「私の彼、すごく私に優しいの」
という自慢は、
「良い彼氏でよかったね。」
と言える。


でも、
「俺の彼女、外国人なんだよね」
というK君の自慢は、
「？？？」
となる。
なんと、答えればいいのか、教えてほしい・・・。



K君は、前回のログで書いた、大学で同じゼミだった人。

朝6時に起きて、散歩するのが日課。
7時のNHKニュースは必ず見る。

腰が痛いと言って、整形外科に行くことが多い。
シップの臭いがぷんぷんとにおう時も多かった。

K君は、良い人なのだが、とにかく、オヤジ臭い。
そして、白髪が非常に多い。


俺たちは、言っていた。
「絶対、お前50歳だ。」



K君は、留学生と文化交流をする、サークルをしていた。
留学生と一緒に、歌舞伎を見に行ったり、
留学生から、その国の文化を教えてもらったりする
サークルだった。

同じサークルの外国人の女の子と付き合っていると自慢していた。



もう一人仲が良かった友達に、ライフセーバーをしていたのがいた。
その友達は、毎年、夏休みはずっと、伊豆の海水浴場で、ライフセーバーをしていた。

海水浴場にくると、女の子は、解放的になっていて、ライフセーバーだと、簡単に口説けるらしい。
たしかに、そいつは、背が高いし、筋肉がついてるので、格好良い。
バーベルも100Kg持ち上げる人だったから。

ただ、1人だけ、忘れられない、スコットランド人の女の子がいた、と言っていた。

遊びに来ていた、スコットランド人と知り合い、1週間、付き合い、毎晩、一緒に過ごした。
彼女は帰る日が決まっていたし、もう会えないと思うので、すごく愛してしまった。
言葉もうまく通じなかったけど、楽しかった。
と言っていた。

この話を聞くと、なんか、外国人の女性と付き合うのに、憧れてしまう。

もう、会えないと思いながら、その時を大切にする。
遠くへ、行ってしまうとわかっていて、会う。
言葉がわからなくても、心で通じる。
すごく、うらやましい。

こんな恋愛をしたいものだ。



K君の彼女は、中国人で、同じ大学の人。
毎日会えるし、ずっと日本にいる予定だった。

しかも、日本語が非常にうまい。
というより、普通に話す。

当たり前だが、全然、外国人という感じはしない。

どうして、
「俺の彼女、外国人だから」
て言いたいのか、理解できない。


「俺の彼女、日本人じゃないからさあ、文化が違うんだよね。」
これもK君の口癖。

K君の好きなマニアビデオ
「ＯＬの朝　スーツ　出勤編　vol4」
も、ある意味、文化が違うと思うが・・・。
(3/26 のログ)

中国人の彼女に、日本人の男は、K君が好きなビデオと同じものを好きだとは、思われたくない。
K君が特別だと、思ってもらいたいものだ。

「私の彼、中国人じゃないからさあ、文化が違うんだよね。
ＯＬの朝　スーツ　出勤編　vol4　だよ。理解できない。」

とか、中国人の友達に言われてたら、すごく困る。

日本人の評判がどんどん落ちていく。
文化交流をして理解していくはずなのに、

日本を誤解をしていくのではないか？

と思う。


K君は、卒業後、その中国人の女性とは、別れた。

そんなK君も、今では、み●ほ銀行で順調に出世しているらしい。
でも、趣味は変わっていないらしい。

がんばってくれ。