ＢＬ！　ボーイズラブ！　同性愛！　その１

さぁてさてさて。

男性相手では、語ることが非常～に難しいこの話。
こういう場所ですから、存分に語らせて頂きますぞ。

第一回は、ボーイズラブそのものを語る前に、それを囲む環境から。

まず。
「男性の同性愛」と「女性の同性愛」って、単純に正反対なものでは
ないですよね。ズバリ、前者は嫌われて後者は好まれる。
それが一般的です。
漫画やアニメなどの中でも、現実の街中や電車の中などでも同じです。

深いところではなく、浅い軽いところを見ればすぐわかります。
普通は同性愛とまでは言われない、浅い軽いところです。

例えば。
可愛い女子学生の、仲の良い友達同士が、黄色い声で賑やかに
はしゃぎながら、手を繋いで抱きついて腕を組んで。あるいは、
友達の友達の写真を見せてもらって、「この子、可愛い～」と褒めたり。
華やかな光景です。

また、部屋には女性アイドル……今ならＡＫＢ、ですかね。のポスターが貼られ、
幼稚園ぐらいの女の子なら憧れるあまり、衣装を真似したりテレビの前で一緒に踊ったりします。
つまり女の子は、可愛い女の子が好きです。汗臭い父親や、ガサツな同級生男子
なんかを嫌ったりしながら、「女の子が好き」生活をしてます。ごく普通に。

さて。
今まで言ってきたこと、男女をひっくり返したらどうなります？
電車の中で、黒い学生服の男子学生が、にこやかに手を繋いでたら？　気持ち悪いだけです。
ジャニーズのポスター張って、衣装やダンスを真似する幼稚園の男の子、います？
少なくとも私は、見たことも聞いたこともありません。いても極少数でしょうね。

男の子が憧れて真似したりするとしたら、仮面ライダーやウルトラマンのような
強いヒーローや、オリンピックやプロスポーツで好成績を出す選手などの、「優秀な男」です。
「かっこいい男の子」そのものに憧れ、好意を抱くことはほぼありません。
（これが、「男は顔じゃない」＝「男の顔なんて女のそれに比べたら大した価値は無い」に
繋がっているのではと分析します。負け惜しみではなく、勝つことをそもそも羨まないわけです）

また、思春期に母親に反発するのも、「勉強しろしろとうるさい」「干渉するな」
が理由であって、「女という生き物だから」が理由になることはありません。
「オトコ臭い、ムサ苦しい」で父親を嫌う女の子とは、全く事情が違います。

熟年離婚寸前の奥さんなどは、ダンナの下着を触るのを嫌がって（汚いと思って）
箸で摘んだりするそうですが、こういうものの性別逆転版も聞きませんよね。

というわけで。
女の子には「異性を嫌い、同性を好む」理由が明確にあります。というか、
結構ロコツにそれを出してます。
逆に男の子は、はっきりいって「異性を嫌う理由」なんて普通ありません。思春期に
女の子を避けるのは、同性の仲間から妬まれるから＆嬉し恥ずかしだからであって、
「嫌」という感情はありません。これは男として断言できます。

でなきゃコソコソとエロ本なんか見ませんよ。女の子大好きだから、そんなことするんです。
って、今の若者はネットでいくらでも無修正動画を見放題だから、
「裏山の秘密基地に誰かが捨ててくれたエロ本」のドキドキを知らないんだよなぁ……。
顔も名前も知らない、どこぞのおじさんｏｒお兄さんに感謝しつつ、
雨に濡れてゴワゴワになったエロ本を、そっと開いてトキめいてた日々……

まあとにかく。大雑把に言いまして、
「可愛い女の子」は、男の子は無論、女の子にもモテる。が、
「かっこいい男の子」は、女の子にしかモテない。結果、同性愛がモテるとしたら
「女の子同士」に偏るわけです。それが、男女双方にモテる形ですから。
（この辺りの話は、表ログでもまたたっぷりと語る予定です）

もちろん、幼少時になんらかの嫌な経験があって（母親に虐待されたとか）トラウマに
なって女性恐怖症になった、なんて男性もいるでしょう。が、そんなレアケースを
言ってたらキリないですし。第一そんなものは、父親に虐待された女の子で相殺です。
無論、数としてもそっちの方が圧倒的に多いでしょうしね。

話が逸れますが、幼女への性的な事件は９割以上が家族や親戚や近所の人であり、
「見知らぬ不審者」によるそういう事って、現実にはメチャクチャ少ないらしいですね。

ですから、ロリコン漫画の規制だの不審者通報だのばかりにリキ入れてるのは、
的外れもいいところ。本来なら児童虐待相談窓口を広げ、公的機関が
家庭に入っていく権限を強めるなど、そっち方面をもっと重点的にするべきなんです。
しかしそういう地道な「予防」努力よりも、漫画規制や通報騒ぎの方が目に見えやすく、
世間に対して見栄えがいいから、パフォーマンス目的でそればかりやるんですよね……。

閑話休題。
少し前の人気作、「マリみて」なんかモロに女の子同士の恋愛（も同然な）もので、
それが男性よりむしろ女性にウケてましたし、言ってしまえば宝塚だって女性同士ですが、
これのファンは見事に女性に偏ってます。
「女性同士が演じる（＝男性不在の）恋愛ドラマ」を見たがる女性ファンが多数、なわけです。

そしてそれらの男性版はありません。「そういうものを好む男性」以前に、
「そういうもの」自体がありません。一般的には。

でも一般的でない場所にはある。
それがＢＬ、「ボーイズラブ」と呼ばれる作品群です。

その方面、私も少々嗜んでおりまして……次回は、今回の補足と、
私のお勧めＢＬ作品などを語ります。


その２へ続く