待ち伏せされました・・・

以前　一度だけの冒険として

わかりにくい暗号みたいなログを載せました

それに気づき見事にわたしと会えた福山くん

もう　二度と会う気はなかってけど

出会ってしまいました

出会ったっていうか　見つけられたっていうか・・・


いつもというか

病院に行くのにほとんど車で行くんですけど

最近　病院の入り口がすごい混んでるので

電車で病院に向かいました

そして病院の帰り　

バスから降りて駅まで向かう途中

「ひーちゃん　」

呼ぶ声に振り返ると

そこに彼がいました

「えっと・・・あっ　福山くん」

最初　誰だろうと思ったけど

すぐ思い出した

「覚えていてくれたんだ」

「えっ、まあ　そりゃ　忘れないけど・・・」

きちんと会った数少ないデジの人だもの

忘れるわけないよ

でも・・・なんで・・・？

運命的な再会・・・？

「こんなとこでどうしたの・・・？」

「また　会いたくてずっと待ってました」

「はい・・・？」

待ってたって・・・いつからよ？

「あれから　毎日　朝　ひーちゃんがいないか見張ってたんです」

あのそれ　ストーカーっぽいよ・・・

「頑張った甲斐　あった」

そこより　就活を頑張れよ・・・

今　フリーターでしょ・・・？

でも　参ったなあ

行く時会ったなら　病院だからって逃げられたのに

「ログ読みましたよ」

「えっ、ああ　それはどうも・・・」

「なんて書かれるか不安だったけど」

「うん・・・」

「満足はさせられなかったけど　楽しんでくれたみたいで」

まあ　楽しかったよ　でも・・・

「とりあえずお茶でも飲もうか・・・？」

福山くんを連れて喫茶店へ・・・

あれこれとこれまでの事を話す福山くん

うん　そこまで頑張ってくれて

光栄っていうか悪い気はしないよ・・・

でも　これは　ルール違反だよ

あれで終わり　それでいいじゃない・・・

そういう約束での時間だったんだから

「もう　しないよ・・・」

「えっ、そんな　こんなに頑張ったのに」

「何のために頑張ったの・・・？」

「えっ、それは　ひーちゃんに会いたくて」

「じゃあ　会えたんだから報われたね・・・」

「いや、それは」

「会いたかったは本当だろうけど　したくてが本音だね・・・」

「あう」

「でも　しないよ」

する気ないし　あっても今日　安全じゃないし・・・

後で主人に言われたけど・・・

えっちする＝生でする

そういう自分ルールが出来上がってるみたい

例外として何故か和くんがいるけど・・・

どうしたものか・・・

あ、そうだ・・・

「そういえば仕事は決まった・・・？」

「いえ　まだ決まってません」

そうでしょうね・・・

一日の半分　いつ来るかわからない相手の待ち伏せに使ってるわけだし

これも　何かの縁なのかも・・・

なんだっけ　主人の好きな言葉

タイミングと人の輪と場所

確か　昔の有名な人の言葉だったような気がする

テーブルの下にもぐって

福山くんのを取り出す

「えっ　ひーちゃん」

「わたしなんかにこんなに必死になってくれて嬉しいよ」

「あ、はい」

「でも　これストーカー行為と同じだから」

「えっ？」

「そう思うと嬉しくない　むしろ怖いし気持ち悪い」

「そ、そんな」

「でも　努力は報われていいし　間違ってるけど」

「ひーちゃん」

福山くんのを口に含む　そして口で受けて飲み込む

そのまま　福山くんの隣に座る

そして　福山くんの手をあそこに導く

「どう・・・？」

「どうって？」

「わたしも好き者だから無反応じゃないけど　どんな感じ」

「えっと　少し湿ってる気がする」

「想像と同じ・・・？」

「えっ？」

「正直に言って・・・」

「あ、思ったほど濡れてない」

「どうしてそう思うの・・・？」

「前　触った時は　もっと濡れてた」

「今の君としても　わたしは濡れないよ」

「えっ　そんな」

「今の君とはしたくない」

「僕のこと嫌いですか？」

「嫌いじゃないよ　でも気持ち悪い」

「そんな」

「わたしともう一回したい？」

「したいよ」

「わたしと約束してくれる・・・？」

「約束？」

「うん　その約束を守れたら　思いっきりしてあげる」


駅前で信号待ち

前　別れたときと同じようにキスをして

福山くんを見送った・・・


もし　彼が約束を守ったなら

もう一度彼とします

もっとも　かなり先になると思うけどね

彼とした約束


きちんと再就職して

それが半年続いたら

もう一度連絡して

わたしはデジにいるから

ログは数ヶ月更新されなくても

わたしはデジにいるから・・・


この約束・・・

　　　　　　　　　　　　　・・・無茶な約束じゃないよね？