デジの人と・・・序

10月3日の朝に更新した表ログ

実は　お誘いログだったんです

あんなのでわかるかって怒られそうだけど

うん　そういうログだったんです



病院が終わって駅に到着・・・

とりあえず　時間つぶし・・・

30分経過・・・

ちょっと近くのコンビににタバコ・・・

そして戻ってくる

少しして　話しかけられる・・・

なんか結構なお年のおじいさんっぽい・・・

うわ、ちょっと困っちゃうタイプかも・・・


「あの、試験場にいくのはここでいいんでしょうか？」

残念・・・　普通のおじいさんだった・・・

「えっと　ここじゃ行かないと思います」

確か　試験所にいくのは・・・

そう　探してると　近くから声が聞こえる

「あの　ひーちゃんですか？」

声のした方を見ると　

男性が女性に声をかけてる

あ、　確かにセーターに黒いミニだ

でも　それ　見てわかると思うんだけど・・・

こーこーせーか大学生じゃない・・・

いくら若く見えるとか言われても

そんなに若くは見えないでしょ・・・

それと　ログ　もっと読み込んでよ・・・

その人　わたしの方も見たけど

そのまま　スルーしてきょろきょろと・・・

とりあえず　おじいさんを試験場行きのバス停まで送る

戻ってくると　さっきの人はいなくなってた

諦めちゃったのかな・・・？

でも　あれで　場所とか時間とかわかっちゃうもんなんだ

まあ　主人も　即わかったみたいだけど・・・

しばらくすると　声をかけられる

「あの　ひーちゃんですか？」

振り返ると　結構若い子がいる

２０後半かな・・・？

「いえ　ゆうこですけど」

「えっと、ゆうこってひーちゃんの　」

「はい・・・？」

「あ、違ってたらごめん　」

「ひーちゃんの何です？」

「あ、いや　本名が　ゆうこさんだったと」

うん　そうだよ　間違ってないよ

ひっかからなかったか

なんか第一印象は悪くないかな

「とりあえず　お茶でも飲みませんか？」

「えっ、じゃあ　やっぱり？」

「はい　わたしです」

「うわ　やった、会えた」


とりあえず　近くの喫茶店でお話

彼の希望で　福山くんとしておきます

福山くん　34歳とか

28くらいに見えたよ

不景気の煽りで今はフリーターとか

「でも　よくわかったね」

「え？」

「わたしが　あそこにいるって」

「そんなに難しくなかったですよ

旦那さん以外ないとか　最初はなんだろうと思いましたけど

ここってなんのとこって　最初は場所かと思ったんですけど

デジのことと考えたら　出会い系で

会いましょうって意味って

まさかねって他の言葉見てたら　びっくり」

「他の？」

トトロの森って行ったら　ジブリで

ジブリと言ったら吉祥寺

最初は　辰巳かなって思ったけど

頃って書いてたから　ここは時間かなって

辰巳とか午てもしかしたら干支？って思って

Wikiで調べたら　すぐわかりました」

「そっか　結構　簡単にわかっちゃったんだ」

「はい　多分　今頃　他の人も来てるんじゃないですかね」

「そうかもね　君の前に一人いたし」

「あの　おじいさんですか？」

「見てたの？」

「最初　どっちかなって思ってて」

「あ、同じような子いたね」

「多分ニーソの方かなって思ったんですけど

そしたら　二人とも話しかけられてて

しまったって思ったんですけど

もう一人の方は違ったみたいで

ひーちゃんの方は　おじいさんと一緒に」

「あのおじいちゃんは試験場行きのバス停聞かれただけだよ」

「そうだったんですか、先を越されたって思って

帰ろうと思ったんですけど」

「うん・・・」

「せっかくだから　じっくり見て帰ろうって思ってたら

また　バス停に戻ったんで　チャンスって」

「あはは　帰ってたら会えなかったね」

「はい　ラッキーでした」

「会えたからラッキーとは限らないよ」

「えっ？」

「見てがっかりしたろうし」

「そんなことないです」

「それに　わたしが嫌だなって思ったら」

「それはないと思ってましたから」

「絶対　やれる女って思ってた？」

「いえ　そんなことは」

「じゃあ　なんでやれるって思ったの？」

「ログに」

「ログ？」

「はい　大はずれでもって書いてあったから」

「ふうん　どう解釈したの？」

「あなたにとって今回のは一発勝負っていうか

僕が大嫌いなタイプでも相手をしてくれるし

ぼくが想像してるひーちゃんは

そんな僕でも一生懸命相手してくれるんじゃないかって」


うん　ログに含まれた意味を全部理解してる

そうだよ　それに　君　嫌いなタイプじゃないよ

ちょっと意地悪したい気分になっちゃった

「わたしのログってちゃんと読んでる？」

「はい　何回も読み直して何回もお世話になってます」

「そこまで言わなくていいけど　じゃあ　クイズね」

「えっ？」

「どのくらいちゃんと読んでてくれてるかチェック」

「はい」


びっくり・・・


本当に　よく読んでてくれてるよ

坂井ちゃんから井口さんとか

名前しか出てない三島ちゃんまで覚えてて

なんか　ここまで熟読されると

嬉しいってより　恥ずかしくなってきちゃう

「とりあえず・・・」

「はい」

「出ましょうか？」

僕が出すって言い張ったけど

とりあえずフリーターだって言うし

会計はわたしがして

「じゃあ　後は任せてください」

「あ、うん・・・」

後の方が大変だと思うんだけど・・・

それは後で考えて・・・

とりあえず　坂井ちゃんに続いて

わたしの冒険も・・・

　　　　　　　　　　　　　　・・・始まった