美人局に自分の妻を差し出せますか？

いきなり

ショッキングなタイトルですけど

今回のログは

えっちな内容には発展しません



古いログから読んでる方は

わかるかと思いますけど

美弥さんの元？不倫相手で

深水さんとも不倫相手で

わたしともしちゃってる

主人の同僚の下山さん

飲み屋でバイトの咲ちゃんと

付き合ってるって話があったけど



その下山さんが尋ねて来ました

なんか深刻な悩みがあるとか・・・

「やがみさん　困ったことが」

「何があったん？」

「咲なんですけど」

「咲？　ああ　飲み屋の子ね」

「はい」

「また　孕ました？」

「ぶっ　いや　それはないです」

「そっか　君ならやりそうだと思ったんだが」

「そういうんじゃなく　あ　どうも」

一応　麦茶を出してあげる

「ゆうこも話聞いたら？」

「えっ　わたしが聞いていいのかな？」

「あ、ぜひ　聞いてください」

うーん　なんか内容的に

女性には聞かせたくなさそうな話の気配だけど

わたしがいていいのかな？

とりあえず　隣に座って話を聞く

「その咲なんですけど」

「ふむ」

「うん」

「あれは　とんでもない女ですよ」

「ほう　どういう意味で？」

「実は　男が出てきて」

「ははあ　俺の女に何さらしとんねんって？」

「はい　そうなんですよ」

「で、金でも請求された？」

「ええ　でも　金がないって言ったら」

「ふむ」

「人の女に手を出したんだから　お前の女も差し出せって」

「なんとっ？」

「えーー？」

「ひどい話でしょ」

「確かにふざけた話だ」

「そうでしょ」

「それで君はどうしようと？」

「どうしたらいいでしょう？」

「どうしようもないね」

「そんな　　」

て　いうか　さっきから

ちらちらわたしを見てるんだけど

まさか・・・


「あのさ　下山くん」

「はい」

「悪いけど君が期待してる答えは出ないからね」

「えっ？」

「勘違いしてたならここで正しておくけど

わたしは　意味なくゆうこを他人に差し出して

喜ぶ趣味もないし　ゆうこも意味無く差し出されて

喜ぶような女じゃないから　そこのとこ覚えておいて」

「えっ　いや　そんな」

やっぱりそうか・・・

この人　自分の奥さんの変わりに

わたしを差し出す気だったんだ・・・

しかも　主人もそういうのを面白がって差し出すと・・・

「仕方ないから奥さん差し出したら？」

「いや　そんな事したら　浮気が・・・」

今　ちょっと　この人殴りたくなったよ

この人が躊躇してるのは

奥さんを他人に差し出すことじゃない

浮気がばれることを怖がってる

わたしがもしこの人の愛人だったら

この人は迷わず差し出す

そういう人なんだ

それって最低・・・


何気にキレたわたし

「帰れよ・・・」

「えっ？」

「これ以上　あんたの顔見てたら殴りそう・・・」

「えっ　なんで？」

「何でってあんた女をなんだと思ってるわけ？」

「えっ、いや　あの」

「いいから帰れ　あなたとした事が

最低な思い出にならないうちに　さっさと帰れ」

「えっ、でも」

「いいから帰れよ　バカ」


「下山くん」

「はい？」

「とりあえず帰った方がいいよ」

「えっ　でも」

「これ以上　ここにいても解決策は出ないし

下手すりゃゆうこに殴られるだけだよ」

「わかりました」

「あと　ひとつ」

「はい？」

「美弥さんと七海（深水）は巻き込まないように」

「えっ？」

「あの二人は完全に君の手から離れてるからね

巻き込んだら　奥さんにわたしがばらすから」


とりあえず　下山さんは帰って行った

「はい　塩」

「ありがとう」

主人から塩を受け取って

玄関に投げつける・・・


なんか　腹がたったよ・・・

「どうどう」

「がうがう・・・」


その後　どうなったか？

知りたくもないけど

一応　主人に聞いたら

「知らん」

「知らないって・・・」

「興味ないし」

「そか・・・」

会社には来てるらしいけど

でも　ひとつだけはっきりしてること

わたしは二度と下山さんとすることはない

あんな最低男とじゃ

楽しめないし
　　　　　　　　　　　・・・楽しみたくもない