ゆうりの泡日記-わたしは誰？-後編

「ゆうこなのか？」

「それは自分で確かめてくださいね」

そう言ってわたしは目を閉じる

「ゆうこ」

彼の手がわたしの頬に触れる

そして引き寄せられキスをさせる・・・

懐かしいな・・・

引き寄せられっていうと強引な感じだけど

なんか遠慮がちに引き寄せる感じ

キスもむさぼるようなキス

なのに遠慮がちに思えるのは何でだろう？

押し倒されて胸をつかまれる・・・

「あっ・・・」

敏感な体に加えて相手が茂ってことで

感度は上がってるわたし

「ゆうこ？」

あれ　なんか妙なイントネーション・・・

なんだろ・・・？

「あう・・・」

茂の舌が乳首を舐めて口に含む・・・

「ああんっ・・・」

体がビクビクと従順に反応する

あれ？

なんか今日は妙に胸にとどまる・・・？

胸なんかちょっと触って舐めて

すぐあそこに移ってたのに・・・

指先が脇から脇腹、腰へなぞるように動く

あれ・・・もしかして少し上手になった？

「あっ、ああん、いいっ・・・」

あそこを舐められて体をのけぞらせる・・・

わたしがゆうこだってばれたら・・・

いや　もう　ばれちゃうよね・・・

いく時のわたしの言葉

主人に言わせれば　結構特徴あるっていうし・・・



じゅるじゅる



あそこを吸われる音

ああ　わたし大洪水だよ・・・

「あっ、いや、だめ・・・いく」

体をのけぞらせて大きくいく・・・

そして中に入ってくる・・・

目の前に茂の顔が・・・

これでほんとに最後だし・・・

初めてカラオケしに行って

カラオケの部屋で咥えて

その後　部屋で・・・

あの時は飲みすぎたのか不発だったね

その後はちゃんとして・・・

避妊しなきゃってゴム買いながら

いっつもいっぱいいっぱいで

中に出しちゃって・・・

そういえば　お別れのえっちって

ちゃんとしてなかったよね・・・

茂にむさぼるようにキスをする・・・

「ああん、いい・・・」

「うっ」

中に茂のが広がっていく・・・

「はあはあ、出た」

「うん、いっぱい出たね」

しばらく抱き合って余韻を楽しむ



「びっくりしちゃったよ」

「あはは、驚いたでしょ」

そうよね　結婚した前彼女が

こんなところでバイトしてるなんてビックリだよね

「まったく　意味深なこというからさ」

「うん・・・」

「もしかしたら　本当にゆうこかって思っちゃったよ」

「うん・・・」

って・・・

まてよ、今　なんて言った？

ゆうこかと思っちゃった？

思っちゃったって何・・・？

「ほんと最初は　ゆうこなのかってさ」

これは　ちょっと聞き流せないな・・・

「どこらへんで違うって気づきました？」

「胸を触ったときかな」

「胸？」

「うん　ゆうこってあんなに感度よくないし」

そりゃ　あんたがちゃんと開発しなかったからだろ・・・

「あと腰のくびれとか」

「もっとくびれてました？」

「いや　逆でもっとメリハリなかったし」

ちょっと　ムカッと来た・・・

「それによく見たら　唇とか鼻とかもっと大きかったし」

あ、それは病気にせいだったんだよ

ホルモンバランスが崩れてて

末端肥大症になってたとかで

まあ　確かに　すっきりしたって言われるけど

「胸もそんな大きくなかったしさ」

そうだね　前はCだったけど今Dだし・・・

「それにこんな気持ちよくなかったし・・・いてててっ」

このバカ　そんなんだから

あんたはわたしと別れたんだよ・・・

「あ、ごめんなさい　お掃除フェラしようと」

「痛かったあ」

「歯が当たっちゃったみたい」

「いいよ　気持ちよかったし」

「うん　わたしも気持ちよかった」



「また　こっち来れたら来るね」

そういい残して彼は帰って行った・・・


最後は誤魔化してないよね・・・？

ばれたと思って素で接したはず・・・

でも・・・

前彼が出した結論は・・・

前彼女とわたしは別人・・・

まあ　お店を辞めないで済むからいいんだけど・・・


なんか・・・納得出来ない・・・

あんたの中のわたしって何・・・？

わたしは間違いなく

あんたの前彼女のゆうこなんだよ・・・

でも　別人だって言い切られて・・・

そりゃ　月日は人を変えるし

あの頃からは想像出来ないくらい

わたしはえっちな体になったよ

多少は性格もかわったし

体型だってちょっとは変わった・・・

でも・・・

別人って・・・

じゃあさ・・・

前彼氏から自信もって

別人と言われたわたしってさ・・・


　　　　　　　　　　　　　　・・・誰？