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デリバリー高校生πの話 その5

2008年08月16日 00:07

デリバリー高校生πの話 その5

彫りたがる女

とても、ムーディーな、お姉さんでした。年令は、おそらく30前後・・。小柄でスリムでその上nice body。飲んでいる時、話の内容で、時折、鋭い目つきをするのですが・・いわゆる、小股の切れ上がった、シャキっとした美人です。・・私の好み女性です。

「ぼうや、高校生?」
「・・はい、一応・・」
「どこ?」
「◯◯高校です。」
「・・名門じゃない。大丈夫なの?」
「さぁ・・。ばれたらヤバい・・ですよね。」

なんとなく、雰囲気に呑まれて、珍しく、barで4時間も過ごしてしまいました。いやいや、このお姉さん、なかなか知的で、多くは喋りませんが、言葉の端端に独特の含みがあります。・・『この人、アーティストだ!』・・ 直感的にそう思いました。・・さて、ホテルです。

「驚かないでね・・」

そういって、裸になったお姉さんの背中には、菩薩の彫りものがあります。

「・・彌勒ですか?」
おもしろい子。知ってるの?」
釈迦没年より、56億7千万年の後、末法の世から人を救うために兜卒天より舞い降りる菩薩・・」
「・・ほんと、おもしろい子・・私、おもしろい子、好きよ。」

そういいながら彼女は、私を手にしてしゃぶり、口の中に頬張ります。なされるがままではデリバリー高校生πの名が廃りますので・・私の方も、彼女のの泉に舌を入れ・・同時に人さし指で周辺を優しく撫でたり、奥へ侵入したり・・。

奇妙な話ですが・・私は、『これは、勝負だ!』・・と思っていました。イカされたら私の負け、先にイカしたら私の勝ち。結構な真剣勝負です。このお姉さん、相当手強い相手でしたが・・・結局、いつものように、私の大勝利。手強い相手ほど、結果的として完膚なきまでに叩きのめすことになります。・・お分かりですよね!・・一回戦が終わった段階で、おそらく、彼女は立ち上がれたかったと思います。

「・・あなた、ただ者じゃないわね・・」
「どうも。」
「綺麗な肌・・・」

そういいながら、お姉さんは私の背中を撫で回します。

「ねえ、何か彫ろうよ・・」
「はぁ?・・彫り物ですか?」
「そう。私、彫師なんだよ。・・まだ、修行中だけどね。只で彫ってあげるから・・」

いやいや、只でもなんでも、彫り物はちょいと不味いなぁ・・。その後、あのてこの手で口説かれて、とりあえず、彼女の家ではなくホテルで下絵だけ描いてみる・・ということになりました。図柄は鳳凰。・・私、なめてました。下絵の粗描きだけで4時間!! 細かく描くと1日から2日だそうです。・・まぁ、和風ボディ-ペインティング・・ですからね。

「いいわね。・・どう、素敵でしょ。」
「んーなかなかいいですんね。」
「じゃあ、彫ろうよ。道具、準備するから・・」
「ちょ、ちょっと待って下さい。」
「今さらなに云ってるの! 私的にはかなり良い下絵描けたんだから・・」
「・・はは・・そうでしょうけど・・」

脅されたり、透かされたり、泣きが入ったりで彼女の勧誘と私の拒否の攻防戦に4時間半!・・まぁ、断りましたが・・。下絵描くのOKしなきゃよかった・・若かったですね。

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