みどり-188

「貴方、このグループは何時から有るの?」
「今から十一年前・・・」

私は見ようとしていない物が急に見えたんだ
イスラエルのエルサレム
そこの郊外の場所に来いと言うメッセージで
日時まで指定されていた

勿論会社に休暇願いを出して行く事にした
あちこち回り道をしてね
指定された時間にその場所行くと
古いレンガ造りの建物
私を含めて十人ほどの人間が
その建物に向かって歩いている

みんな私と一緒で呼ばれたんだと考えながら
中に入った
既に中に居た人も含め
結局此処に来たのは十三人
おそらくもっとメッセージを受けた人達が居たと思う
来たくとも来れなかった人達が


アトムが「この下」と呟いて土を掘りだし、みんなが手伝つた
二メートル程掘った時に小さな箱が出て来た
変な文字か記号の書かれた箱で
緑かかった材質が何なのか誰も分からない
蓋は簡単に開いて、中に板が入っている
取り出して見ると、文字が書かれていた
一人が読み出す
誰かと見ると、ダライ・ラマ
中世のラテン文字だと言うその内容は・・・

　　三千年前も
　　二千年前も
　　千年前に来た時も逢えない
　　今回も逢えなかった、また来る

　　　　　　　　・・・つづく